【ノイロビタン配合錠(ビタミンB剤)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ビタミンB群製剤であるノイロビタン配合錠。
ノイロビタン配合錠には、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンBが配合されています。

ビタミンBは神経機能の維持や、皮膚組織の維持などに必要なビタミンです。
ノイロビタン配合錠は、ビタミンB群が不足している場合に処方される薬になります。

今回は、ノイロビタン配合錠の効果効能・副作用について紹介していきます。

目次

ノイロビタンってどんな薬?
ノイロビタンの用法・用量
ノイロビタンの副作用・注意点
まとめ

ノイロビタンってどんな薬?

ノイロビタン配合錠は、ビタミンB1(オクトチアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、ビタミンB12(シアノコバラミン)が配合された錠剤の薬です。
1966年11月に発売が開始された、比較的古い薬になります。

ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質の代謝において補酵素(酵素の働きを助ける物質)として利用される他、神経系の伝達にも関与していることがわかっています。
ノイロビタンの名前の由来も、神経(Neuron)+ビタミン(Vitamin)をつなげて名づけられています。

○本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)

○下記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺

効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない
引用:ノイロビタン配合錠 添付文書

病気・妊婦・授乳中なので消費が拡大した場合や、ビタミンB不足ででてくる症状が出てきた患者さんに、ノイロビタンは処方されます。

また、服用して効果がない場合はビタミンB群の不足でないことが考えられるので、とりあえず出し続けようというのは控えるようにと国からの指導があります。

ビタミンB群の不足症状について

主にノイロビタンは神経性の症状・皮ふの症状に用いられることが多いですが、他にも配合されているビタミンが不足すると生じる下記のような症状のときにも用いられます。

ビタミンB欠乏症

末梢神経がダメージを受けて生じる脚気と中枢神経がダメージを受けて生じるウェルニッケ・コルサコフ症候群があります。

脚気の検査方法は一度はやられたことあるかもしれません。
膝蓋腱反射テストと言って、足が浮くような高さのイスに座って、膝部分少し下の腱の部分を叩くと足先が跳ね上がるかどうかを確かめるテストです。
跳ね上がれば神経が正常に機能し、反射が生じているのでOKってことになります。

ウェルニッケ・コルサコフ症候群は、眼球運動の異常をはじめとする運動機能失調また記憶障害や意識の消失といった中枢神経系の失調が生じる病気です。

その他、ビタミンBについて知りたい方は、こちらをご覧ください。
ウェルニッケ・コルサコフ脳症の原因であるビタミンB1(チアミン)について

ビタミンB欠乏症

ビタミンBが欠乏すると、口角炎(口びるの両脇部分が割けたりして生じる炎症)や口内炎、舌炎などの口周りの症状や、涙がでる、結膜炎などの眼の症状などが生じます。

また、ビタミンBを多めに摂取すると、ビタミンBの排泄量が増え、ビタミンB不足になる可能性があがるので、ノイロビタンのように両方を同時に補給する薬は有益であるといえます。

ビタミンB欠乏症

ペラグラ様皮膚炎をはじめとする皮ふの炎症、湿疹や貧血が生じるとされています。

基本的には、腸内細菌が生産してくれるので、欠乏することは稀ですが、抗生物質を長期投与している方や、経口避妊薬を服用している方で欠乏症になることがあります。

ビタミンB12欠乏症

食欲不振、便秘、腹痛などの消化器症状や、思考力の低下・うつ状態といった精神的な症状が生じます。

ノイロビタンの用法・用量

通常成人1日1~3錠を経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ノイロビタン配合錠 添付文書

症状に応じて摂取量を調節する薬となっています。
1日3錠であれば、毎食後に服用することが多いでしょう。
医師の指示通りの服用をお願いします。

ノイロビタンの副作用・注意点

副作用として報告されているのは、腹部膨満、便秘、嘔気、下痢といった消化器症状と、めまいが報告されています。

ビタミンBは水に溶けるビタミンなので、過量になったとしても尿中に排泄されてしまうので、比較的安全な薬です。

まとめ

ノイロビタン配合錠は、ビタミンB群(1、2、6,12)を配合した錠剤の薬で、含まれているビタミンB群が不足している患者さんに用いられます。

1日1~3回服用する薬で、症状に応じて量を調節して使用されます。
医師の指示通りの服用を心がけましょう。

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