【フロジン外用液(カルプロニウム)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

フロジン外用液は脱毛症・白斑の治療に用いられる外用薬です。
有効成分は、カルプロニウム塩化物水和物です。

今回は、フロジン外用液の効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

フロジン外用液ってどんな薬?
フロジン外用液ってどうやって効くの?
フロジン外用液の用法・用量
フロジン外用液の副作用
フロジン外用液の注意点
まとめ

フロジン外用液ってどんな薬?

フロジン外用液は、脱毛症・白斑の治療に用いられる緑色の液体の外用薬です。
有効成分は、カルプロニウム塩化物水和物で、日本では2008年7月に販売開始されました。

効能又は効果
○下記のごとき疾患における脱毛防止ならびに発毛促進
  円形脱毛症(多発性円形脱毛症を含む)
  悪性脱毛症,び漫性脱毛症,粃糠性脱毛症,壮年性脱毛症,症候性脱毛症など
○乾性脂漏
○尋常性白斑
引用:フロジン外用液 添付文書

円形脱毛症とは?

名前はきいたことある人多いのではないでしょうか?

名前の通り、毛髪が円形に抜け落ちてしまう病気です。
まだ、これだ!という原因は特定されていません。
ですが、おそらく免疫機能の異常による自己免疫性疾患が原因という説が有力となっています。

免疫機能の異常は、疲労や精神的ストレス、肉体的なストレス、体質、ホルモンバランスのくずれなどが考えられます。

尋常性白斑とは?

マイケル・ジャクソンさんのような症状と言えば、ぱっと思いつくかもしれません。
原因不明の、皮膚色素をつくる組織が欠落することによって生じます。

遺伝や自己免疫疾患、環境など複数の原因が重なりあって生じると考えられています。
世界的には、約1%程度の割合で生じる病気とされています。

フロジン外用液ってどうやって効くの?

フロジン外用液に含まれているカルプロニウムは、アセチルコリン様作用をもちます。

アセチルコリンとは、生体内の神経伝達物質であり、血管拡張作用をもちます。
血管拡張することにより、毛根・髪に栄養を十分補給し、脱毛・発毛を促進すると考えられています。

フロジン外用液の用法・用量

用法及び用量
○下記のごとき疾患における脱毛防止ならびに発毛促進
  円形脱毛症(多発性円形脱毛症を含む)
  悪性脱毛症、び漫性脱毛症、粃糠性脱毛症、壮年性脱毛症、症候性脱毛症など
○乾性脂漏
1日2~3回適量を患部に塗布、あるいは被髪部全体にふりかけ、軽くマッサージする。
○尋常性白斑
1日3~4回適量を患部に塗布する。
引用:フロジン外用液 添付文書

フロジン外用液は、症状によって、1日2~4回使用する薬です。
マッサージを同時に行う使い方もあるので、医師の指示に従うようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

フロジン外用液の副作用

主な副作用は、そう痒感・局所的な発汗などです。
血流が促進されることで、かゆみが誘発、汗もでやすくなるという理由です。

そのほか、発赤、刺激感が生じる可能性があります。
使用していて、症状悪化や違和感が生じれば、使用を中止して医師に相談するようにしましょう。

フロジン外用液の注意点

外用の薬ですので、服用することのないようにしましょう。
お子さん・認知機能が衰えた高齢者がいる家庭では注意しましょう。

目に入るとしみるので、入れないように注意し、入ってしまったらすぐに水で洗い流してください。
継続して違和感が残るときは、眼科を受診しましょう。

湯上がりでただでさえ血流がよくなっているときに使用すると、副作用が強くでることがあります。
入浴後・就寝前を指示されている場合は、入浴後気持ち落ち着いてから使用するとよいでしょう。
副作用が強くでるときは、使用部位を水で洗い流せばOKです。

まとめ

フロジン外用液は、カルプロニウムを有効成分とする、脱毛症・白斑の治療薬です。
アセチルコリン様の作用を持ち、末梢の血管拡張作用を通して、血流を良くすることで効果を発揮します。

使用に際しては、医師の指示に従って、用法用量通り使うようにしましょう。

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