【エルカルチンFF(レボカルニチン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

エルカルチンFFはカルニチン欠乏症に用いる薬です。
カルニチンは、生体内において大事なエネルギー源である脂肪酸を燃焼機関であるミトコンドリア内部に輸送する役割を果たします。

エルカルチンFFには、錠剤と液体タイプが販売されています。
今回は、エルカルチンFFの効果効能、副作用や注意点について紹介したいと思います。

目次

エルカルチンFF錠ってどんな薬?
エルカルチンFF錠ってどうやって効くの?
エルカルチンFF錠の用法・用量
エルカルチンFF錠の副作用
エルカルチンFF錠の注意点
まとめ

エルカルチンFF錠ってどんな薬?

エルカルチンFFは、カルニチン欠乏症に用いる薬です。
有効成分は、レボカルニチンです。
日本では、錠剤が2014年12月に、内用液が2013年2月に、内用液分包品が2017年12月に販売開始されました。

効能又は効果
カルニチン欠乏症

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.本剤は、臨床症状・検査所見からカルニチン欠乏症と診断された場合あるいはカルニチン欠乏症が発症する可能性が極めて高い状態である場合にのみ投与すること。
2.本剤の投与に際しては、原則として、カルニチンの欠乏状態の検査に加え、カルニチン欠乏の原因となる原疾患を特定すること。
引用:エルカルチンFF 添付文書

カルニチン欠乏症とは?

カルニチン欠乏症は、意識障害やけいれん、心臓関連の疾患、突然死、精神発達の遅延など様々な症状を引き起こす病気です。

先天的な代謝異常症・肝臓機能低下の方・腎臓機能低下の方・カルニチンを含まない経管栄養・完全静脈栄養などの方で生じる可能性があります。

エルカルチンFF錠ってどうやって効くの?

エルカルチンFFの有効成分レボカルニチンは、プロピオニルCoA からプロピオニルカルニチンへの変換が促進させる効果があります。
プロピオニル基は生体毒性があり、これを毒性の弱いプロピオニルカルニチンに変化させ、尿中に排泄することで、解毒することができます。

カルニチン欠乏症の患者さんはこの解毒が弱いため、様々な症状を呈してしまうというわけです。

その他、エネルギーを作り出す働きをするミトコンドリア機能を保護する作用もあり、その結果代謝を活性化することができます。

エルカルチンFF錠の用法・用量

用法及び用量
通常、成人には、レボカルニチンとして、1日1.5~3gを3回に分割経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜増減する。
通常、小児には、レボカルニチンとして、1日体重1kgあたり25~100mgを3回に分割経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜増減する。
引用:エルカルチンFF 添付文書

エルカルチンFFは、患者さんの症状に合わせて量を調節します。
1日3g服用するとすると、250mgの錠剤4錠を1回に服用し、1日3回に分けて服用することになります。
少し錠剤の数が多くなるのが、弱点ですね。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

エルカルチンFF錠の副作用

主な副作用として、食欲不振・下痢といった消化器症状、貧血・顔面浮腫といった症状などがあります。
そのほかにも副作用が生じる可能性があるので、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

エルカルチンFF錠の注意点

錠数が多くなってくると、飲むのがめんどくさくなって、飲まなくなってしまう可能性があります。
家族の方をはじめ、周りの方はちゃんと服用できているか確認するとよいでしょう。

まとめ

エルカルチンFF錠は、カルニチン欠乏症の方に用いる薬です。
カルニチン欠乏症は、先天的な疾患、肝機能・腎機能障害の方、カルニチンを含まない経管栄養・完全静脈栄養を導入している方で生じる可能性があります。

服用に際しては、医師の指示に従って、飲み忘れなく服用するようにしましょう。

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