【ルコナック(ルリコナゾール)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

爪白癬(爪水虫)治療薬として用いられるルコナック。
効果効能や副作用、使用上の注意について説明していきます。

目次

ルコナックってどんな薬?
ルコナックはどうやって効果を発揮するの?
ルコナックの用法・用量
塗ってからどのくらいで水つけてもよい?
ルコナック治療いつまで続ければいいの?
治療を始めるにあたって注意点
ルコナックの使い方のポイント
ルコナックの副作用・注意点
まとめ

ルコナックってどんな薬?

ルコナックは、2016年4月に発売が開始された有効成分がルリコナゾールの爪白癬治療薬です。

爪白癬とは、簡単にいえば爪水虫で、爪が白っぽくなるから始まり、厚くなる、白色・黄色・黒色に変色するといった症状が現れます。
一緒に足白癬(水虫)を併発していることが多く、水虫を治療していないと爪に感染して、爪白癬にもなってしまうといったところです。

ルコナックはどうやって効果を発揮するの?

爪水虫の原因は、真菌感染であり、皮膚糸状菌(トリコフィトン属)が感染することで引き起こすことがわかっています。

ルリコナゾールは、皮膚糸状菌の体を維持するために必要な【エルゴステロール】という物質の生成をブロックする効果があります。
細かく言うと、標的となる分子は、ラノステロール-14-α-デメチラーゼという酵素であり、その酵素の働きを止めることで、エルゴステロールの生成を阻害します。

また、爪は非常に強力なバリアがはられており、なかなか薬が浸透しません。
軟膏やクリームの浸透力では、爪のなかに入り込んだ皮膚糸状菌を殺すことが難しいです。
外用液であれば、爪の表面に塗布することで、爪全体に浸透して、菌を殺すだけの濃度を得ることができることがわかっています。

ルコナックの用法・用量

1日1回罹患爪全体に塗布する。

<用法・用量に関連する使用上の注意> 本剤を長期間使用しても改善が認められない場合は使用中止を考慮するなど、漫然と長期にわたっ て使用しないこと(本剤の臨床試験において、48週を超えて使用した場合の有効性・安全性は確認されていない。)。
引用:ルコナック インタビューフォーム

ルコナックは1日1回使用するタイプの外用剤です。
医師からの特段の指示がない場合は、入浴後に使用するとよいでしょう。その際に水気はしっかり拭ってから塗布するようにしてください。

塗ってからどのくらいで水つけてもよい?

手の爪に使用したあと洗い物をしなきゃいけない。風呂入る前に塗らなくてはいけないといった場合、塗布してからどのくらいしたら、水につけてもよいのでしょうか?

これ難しい質問ですが、前提として、一日の生活リズムのなかで、一番長い時間維持できる時点で塗って欲しいです。
寝てる間を利用して浸透させるために、寝る前に使用するとよいでしょう。長ければ長い間水に洗い流されないほうが望ましいです。

塗ってすぐ全部が吸収するわけではなく。24時間かけて浸透していきます。
途中で洗い流されてしまうと、その分吸収されるべき薬が減ってしまいます。

手の爪に使用していて、洗い物・風呂掃除などしなくてはいけない場合については、できれば、ゴム手袋などして患部が水にぬれないようにしていただけると、効果を最大限ひきだせると思います。(めんどくさいですけどね><;)

それでも、どうしても水仕事があるという方は、医師に相談してみるとよいでしょう。
もしかしたら、1日2回するようにといった指示があるかもしれません。

一応念のためお伝えしておくと、1日さぼったからといってすぐ効き目がなくなるわけではありません。いつもちゃんと使っていればある程度の薬が爪に残っているためです。
とはいえ、さぼり続けると薬の濃度が菌を殺せるラインを下回り、菌が元気になってしまうので、できる限り継続して使用するようにしましょう。

ルコナック治療いつまで続ければいいの?

1年は続けたいところです。
というのも、一度菌に侵された爪はもう元には戻りません。生え変わりをまつしかないのですが、だいたいそれが1年かかるとされています。
高齢者であれば、新陳代謝もおちているので、それ以上かかるケースもあります。

また、爪白癬治療において一番の壁は、途中で使用を中止してしまうことです。
正直言えば、気持ちはわかります。
最初の3カ月なんて、ほとんど見た目上変化がないですし、爪白癬ってかゆみとかもないので、薬を使っている実感がほぼないことでしょう。
そうなってくると、この薬ほんとに効果あるのか???って思ってやめてしまいたくなると思います。
ですが、ここはぐっとこらえて、継続してください。

治療を始めるにあたって注意点

ルコナックによる、爪白癬治療を開始するまえにおすすめしたいことがあります。
それは、同じ家に住んでいる人で水虫患者さんがいれば、同時に治療を始めることです。

2つメリットがあると思っています。
1つは、長期戦を戦うモチベーション維持。
一人でもくもくと治療するより、互いに【今日塗った??】って声をかけながら進めていったほうが、忘れにくくなりますし、続けることもできるのではないでしょうか?

もう一つが、再感染防止。
せっかく治療しても、家の中に保菌者がいると、再度水虫になるリスクがぐっと上がってしまいます。
なので、一緒に治療しきってしまったほうが再発のリスクが下がるかと思います。

ルコナックの使い方のポイント

ルコナックは、揮発性の高い液体なので、温かいところ(車のなか、暖房器具の近くなど)においておくと、中身がどんどん蒸発していってしまいます。
比較的涼しいところに保管するようにしてください。(冷蔵庫は結露した液体が先端部に付着するなどして、雑菌繁殖の原因になるので、避けたほうがよいでしょう)

また、使用するまえに、内部の圧力を低下させるために、容器を上に向け先端部分を指で数回押して、圧力抜きを行ってください。
怠ると、どばっと液がでてしまう可能性があります、

ルコナックの副作用・注意点

ルコナックの副作用として報告されているのは、投与箇所の限定的なもので、皮膚乾燥・皮膚炎・湿疹・乾燥などが報告されています。

ただし、爪に使用しているからといって、まったく血中にのらないわけではないので、全身的なアレルギー反応(発疹・蕁麻疹・ショック)には注意が必要です。
使用していて、体調悪化があれば医師に相談するようにしましょう。

また、副作用を減らすために、爪以外に付着してしまった液は、ティッシュペーパーなどでふきとっておくとよいでしょう。

まとめ

ルコナックは、爪白癬(爪水虫)治療の外用液です。
液剤であることで、透過しにくい爪内部にまで、薬が到達されるように設計されています。

爪白癬の治療は、1年ぐらいかかる長期戦が予想されます。
途中でモチベーション落として、中止してしまうと完治できなくなってしまうので、頑張って続けるようにしましょう。

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