【マイコスポール(ビホナゾール)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

マイコスポールは、抗真菌作用をもった外用薬です。
有効成分はビホナゾールです。

日本では、クリームと外用液の2つの剤形が販売されています。
今回は、マイコスポールについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

マイコスポールってどんな薬?
マイコスポールって何の病気に使えるの?
マイコスポールってどうやって効くの?
マイコスポールの一般的な使う量と回数
マイコスポールの副作用
マイコスポールで気を付けることは?
マイコスポールのジェネリック(GE)ってあるの?
マイコスポールの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬

マイコスポールってどんな薬?

マイコスポールは、有効成分ビホナゾールの抗真菌薬です。
日本では、クリームと外用液ともに、1986年11月に販売開始されました。

効能又は効果
下記の皮膚真菌症の治療
●白癬
足部白癬,体部白癬,股部白癬
●カンジダ症
指間糜爛症,間擦疹,皮膚カンジダ症
●癜風
引用:マイコスポール インタビューフォーム

マイコスポールって何の病気に使えるの?

マイコスポールは、白癬やカンジダ症、癜風といった皮膚の真菌感染症の治療に用いられます。

じめじめとした夏場や、皮膚の免疫力が低下している子供や高齢者を中心に皮膚真菌感染症は生じます。

特に有名なのは、「水虫」ですね。
水虫は、足の裏に白癬菌が感染することによって生じ、かゆみや皮剥け、水疱などができます。

人に伝染るので、早めの治療が望まれます。

マイコスポールってどうやって効くの?

マイコスポールの有効成分ビホナゾールは、イミダゾール系抗真菌薬に属し、真菌細胞の膜表面に穴をあけることで、細胞の機能維持をできなくさせ、真菌を殺します。

また、低濃度では、真菌の細胞膜構成要素であるエルゴステロールの合成を抑えます。
エルゴステロールを作り出す合成経路のうち、HMG-COAからメバロン酸を作り出す工程を阻害します。
結果、細胞膜の維持ができなくなり、死に至ります。

なお、人の細胞膜にはエルゴステロールが使われていないので、真菌のみ攻撃することができます。

マイコスポールの一般的な使う量と回数

用法及び用量
1日1回患部に塗布する.
引用:マイコスポール インタビューフォーム

マイコスポールは、1日1回患部に塗布する薬です。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

マイコスポールの副作用

報告されている主な副作用として、クリームでは、接触皮膚炎・塗布部位の刺激感・発赤・そう痒感があり、外用液では塗布部位の刺激感・接触皮膚炎・発赤・亀裂・そう痒感などがあります。
皮膚の過敏症が主な副作用となります。

使用していて、症状の悪化や違和感を感じるようであれば、医師に相談するようにしてください。

マイコスポールで気を付けることは?

継続的な使用を心がけてください

1回使用しただけでは、真菌を完璧に殺すことはできません。
継続敵に使用するようにしてください。

家族の方と一緒に治療を

同居している家族に同じように皮膚の真菌感染症が見られる場合は、一緒に治療をするようにしてください。
というのも、一人が治ったとしても、同居人に感染者がいれば、再び伝染る可能性が高まるためです。

マイコスポールのジェネリック(GE)ってあるの?

マイコスポールはすでにジェネリックが販売されています。
ビクロノール・ビスコポール・マイコゾール・マリンゾール・ビルミチン・ビフォノール・ ビホナゾール「メーカー名」の名前で販売されています。

希望する場合は、処方箋提出時に薬局にて申し出てください。
医師から先発品をだすようにという指示がなければ、変えることができます。

マイコスポールの市販薬(OTC)ってあるの?

ビホナゾールを有効成分とするOTCはすでに販売されています。
ビホナゾール以外に、かゆみ止めや炎症を抑えたりする効果がある薬が配合されているものが販売されています。

まとめ

マイコスポールはイミダゾール系に属するビホナゾールを有効成分とする抗真菌薬です。
白癬・カンジダ症・癜風などの、真菌感染症の治療に用います。

真菌の膜表面に穴を開ける作用や、膜表面の構成物質であるエルゴステロールの合成を止める作用を通して、真菌を殺します。

使用に際しては、医師の指示にしたがってください。

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