はじめに
ハイアラージンは、有効成分トルナフタートの水虫治療薬です。
日本では、外用液と軟膏タイプの2つが販売されており、皮膚の状態に合わせて医師の判断により用いられます。
今回は、ハイアラージンについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
ハイアラージンってどんな薬?
ハイアラージンって何の病気に使えるの?
ハイアラージンってどうやって効くの?
ハイアラージンの一般的な使う量と回数
ハイアラージンの副作用
ハイアラージンで気を付けることは?
ハイアラージンのジェネリック(GE)ってあるの?
ハイアラージンの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬
ハイアラージンってどんな薬?
【効能・効果】
汗疱状白癬、頑癬、小水疱性斑状白癬、癜風
引用ハイアラージン軟膏、ハイアラージン外用液 添付文書
ハイアラージンって何の病気に使えるの?
汗疱状白癬・頑癬・小水疱性斑状白癬は、白癬菌が皮膚に感染することで生じる病気です。
汗疱状白癬は、いわゆる水虫で、頑癬はいんきんたむしとも呼ばれる、股に出来る白癬、小水疱性斑状白癬は水泡を伴う水虫で、痒みが強く出ることが多いです。
癜風は、癜風菌が原因となる皮膚感染症で、うろこ状の皮膚片ができることで知られている病気です。
白癬菌、癜風菌ともに真菌です。
ハイアラージンってどうやって効くの?
ハイアラージンの有効成分トルナフタートは、白癬菌、癜風菌の細胞膜を障害することで、細胞機能を維持できなくさせて、真菌を殺す作用を発揮します。
ヒトの細胞には、ターゲットとなるエルゴステロールを含んでいないので、真菌のみ攻撃することができます。
ただし、各種細菌、カンジダ、アスペルギルスなどには効果を発揮しないとされています。
ハイアラージンの一般的な使う量と回数
【用法・用量】
通常、1日2~3回、適量を患部に塗布又は塗擦する。
引用ハイアラージン軟膏、ハイアラージン外用液 添付文書
ハイアラージンは通常、1日2〜3回患部に塗布して用います。
症状によっては別の指示がでることもあるので、医師の指示に従うようにしてください。
ハイアラージンの副作用
ハイアラージンに報告されている主な副作用として、皮膚の刺激感・発赤・皮膚の炎症が報告されています。
使用していて、こういった症状がでるようであれば、使用を中止して、医師の指示を仰ぐようにしてください。
ハイアラージンで気を付けることは?
塗布は継続的に
1日だけ使用しても、すべての真菌を殺すことができず、ぶりかえす可能性が高いです。
医師の指示があった期間使用する、もしくは医師のOKがでるまで使用するよう心がけてください。
化膿・びらん状態には塗布を避けること
医師の指示がある場合を除き、患部の症状悪化に伴い、化膿やびらん状態にある場合は、使用を中止して、医師の診察を受けてください。
特に、液はびらん状態の箇所に使用するとしみます。
ハイアラージンのジェネリック(GE)ってあるの?
ハイアラージンのジェネリックは、軟膏・外用液ともに販売されていません。
ハイアラージンの市販薬(OTC)ってあるの?
トルナフタートを有効成分とするOTCは複数販売されています。
コザックコートW
コザックコートWは、トルナフタートを白癬菌を殺す有効成分として、クロタミトンとジブカインを患部のかゆみや痛みをを抑える目的に、グリチルレチン酸を抗炎症・抗アレルギー作用の目的に、イソプロピルメチルフェノールを患部の消毒作用を目的に配合した薬です。
水虫症状がある場合で、医師の診察を受けている余裕がある場合は、OTCで様子をみるのもありです。
ただし、症状悪化が見られる場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
まとめ
ハイアラージンは、トルナフタートを有効成分とする白癬菌・癜風菌の皮膚感染症治療薬です。
真菌の細胞膜を壊し、細胞機能を維持できなくさせ、殺す作用を持ちます。
使用に際しては、医師の指示に従って使用するようにしてください。
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