【ワントラム(トラマドール)】って?効果効能・副作用を紹介!

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はじめに

ワントラムは、ガンによる痛みや強い慢性の痛みを解消する効果のある薬です。
有効成分は、トラマドール塩酸塩です。

今回は、ワントラムの効果効能、副作用や注意点について紹介していきます。

目次

ワントラムってどんな薬?
ワントラムってどうやって効くの?
ワントラムの用法・用量
ワントラムの副作用
ワントラムの注意点
まとめ

ワントラムってどんな薬?

ワントラムは、各種がんの痛みや変形性関節痛・脊柱管狭窄症をはじめとする慢性化した痛みを解消する薬です。
有効成分は、トラマドール塩酸塩で、オピオイド系の鎮痛薬に分類されます。

効能・効果
非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記における鎮痛
疼痛を伴う各種癌
慢性疼痛

<効能・効果に関連する使用上の注意>
慢性疼痛患者においては、その原因となる器質的病変、心理的・社会的要因、依存リスクを含めた包括的な診断を行い、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。医引用:ワントラム 添付文書

ワントラムは、オピオイド系の鎮痛薬になります。
どのようにして鎮痛効果を発揮するのかについては、後述しますが、はやい話が麻薬と同じ作用機序で鎮痛効果を発揮します。
ただ、麻薬ほどのパワーはないので、非麻薬性鎮痛剤に分類されています。

開発の考え方としては、麻薬の鎮痛作用は医療にとても役立つけど、依存性や精神系への影響がなー、どうにかできないかなーということで、依存性や精神系への影響を減らしつつ、鎮痛作用はある程度発揮する薬として開発されたのがトラマドール塩酸塩といえます。

ワントラムってどうやって効くの?

ワントラムの有効成分トラマドール塩酸塩は、非麻薬性鎮痛剤でオピオイド系鎮痛薬に分類されます。

オピオイド系鎮痛薬とは、麻薬が作用する受容体(スイッチ)の作用により、鎮痛作用をもたらす薬全般を指します。

麻薬が影響を与える受容体として、オピオイド受容体があるのですが、そのなかでもタイプがあり、μ(ミュー)受容体・κ(カッパ)受容体・δ(デルタ)受容体があります。

とくにμ受容体が鎮痛作用に関係していると考えられており、トラマドール塩酸塩は、μ受容体に結合することで、オピオイド作動性による上行伝導路の抑制、つまり痛みの刺激が脳にたどりつきにくくする効果を有します。

また、神経伝達物質であるノルアドレナリンを神経末端に再取り込みさせるのを阻害し、神経伝達の抑制、つまり痛み刺激の伝達抑制、およびセロトニンの再取り込み阻害による下行抑制路の活性化を通して、鎮痛作用を発揮します。

ワントラムの用法・用量

用法・用量
通常、成人にはトラマドール塩酸塩として100~300mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。ただし、1日400mgを超えないこととする。
引用:ワントラム 添付文書

ワントラムは1日1回服用する薬です。
症状に応じて、適宜使用量を変えて様子をみますが、1日400mgは超えないようにします。

そのほか用量に関する注意点について、ざっと紹介します。
初回投与量
副作用発現の有無、効果の評価の観点から、原則1日100mgから服用を開始します。ただし、他のトラマドール塩酸塩製剤や痛み止めの使用量から、多めの量から使用することもあります。

投与間隔
効果を1日中安定させるために、服用する時間は同じ時間のが望ましいです。
今日は朝食後、明日は夕食後というのは、医師の指示がない限りはNGです。
同じタイミングで服用しましょう。

増量及び減量
効果を最大に、副作用が最小になる量は人によって異なります。
適宜、増量や減量をするのですが、いっきに変えるのではなくて、1日100mgづつ変えたほうがよいとされています。

レスキュー・ドーズ

がん性の疼痛において、一時的に痛みが増大することがあります。
その際に、追加投与することをレスキュー・ドーズといいます。

そのときの量は、1日量の1/8~1/4が目安となっていますが、医師の指示があるので、それに従うようにしてください。
また、レスキュー・ドーズを使うときでも、1日の総投与量は400mgを超えないようにします。

投与の継続と中止

4週間使用しても、あまり効果が得られないときには、他の薬への切り替えや併用薬追加を検討することとされています。
痛みは、生活の質(QOL)を著しく下げるので、痛みがとれないことは積極的に医師に伝えたほうがよいかと思います。

がん患者さんの疼痛緩和目的で使用している場合、1日使用量が300mgでも十分に痛みがとれない場合は、ワントラムではなく、モルヒネをはじめとする、麻薬性の鎮痛剤の投与を検討することとあります。

また、中止する際には、退薬症状発現(痛みが急に強くなる、副作用が発現するなど)を下げるために、徐々に減量することとされています。

高齢者への投与

75歳以上の高齢者においては、生理作用が低下しているため、ワントラムの作用が強くでてしまったり、副作用発現の可能性が高まるので、1日使用量は400mgではなくて、300mgを超えないことが望ましいです。

ワントラムの副作用

便秘・悪心・嘔吐・口渇・食欲減退・傾眠・浮動性めまい・頭痛などの副作用が報告されています。

オピオイド系鎮痛薬共通の副作用として、便秘をはじめとする消化器症状があります。
というのも、消化器にもμ受容体が存在しており、刺激により消化器の運動を抑制するというシステムが存在するからです。

その他にも、アレルギーやアナフィラキシーショックといった過敏症、呼吸抑制、痙攣、依存性、意識消失などの副作用があるとされています。

ワントラムの注意点

ワントラムには、使用してはいけない方が設定されています。

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. アルコール、睡眠剤、鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤又は向精神薬による急性中毒患者
  3. モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者、又は投与中止後14日以内の患者
  4. 治療により十分な管理がされていないてんかん患者
  5. 高度な腎障害又は高度な肝障害のある患者

ワントラム服用して、過敏症状を起こした方には用いることができません。
また、アルコールや薬の急性中毒の患者さんにも用いることができません。中枢神経抑制や呼吸抑制の危険があるためです。

モノアミン酸化酵素阻害剤(例:エフピー)などとは併用することができません。いま現在服用している方はもちろん、過去14日以内に服用したことある方も服用することはできません。

てんかん患者さんのうち、薬やそのほか治療により発作がきちんとコントロールできていない方も服用することができません。

腎機能障害、肝機能障害が深刻な方も服用することはできません。
ワントラムの有効成分を排泄するのが遅くなり、体内に過剰にたまってしまうことにより、副作用発現の懸念が高まるからです。

まとめ

ワントラムは、非麻薬性オピオイド系鎮痛剤として、がん患者さんの疼痛緩和や慢性的な痛み緩和に用いられる薬です。

1日1回の服用で1日中効果を持続できる、徐放性(徐々に溶ける)製剤加工がされており、患者さんの服用の負担を軽減できます。

服用するときは、医師の指示通りに行うようにしましょう。

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