【マグミット(酸化マグネシウム)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

便秘や胃薬、シュウ酸カルシウム性尿路結石予防薬として利用されるマグミット。
マグミットの効果効能、副作用や注意点について紹介していきます。

目次

マグミットってどんな薬?
マグミットってどうやって効くの?
マグミットの用法・用量
マグミットの副作用・注意点
まとめ

マグミットってどんな薬?

マグミットは、便秘薬として広く使われている薬で、有効成分は酸化マグネシウムです。
マグミットには、錠剤・細粒があり、錠剤には200mg・250mg・330mg・500mgがあります。

【効能・効果】
○下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
○便秘症
○尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
引用:マグミット 添付文書

効果効能をみると、便秘以外にも、胃酸過多に伴う胃のむかつきや尿路シュウ酸カルシウム結石の予防に用いられることがあります。
ただ、便秘で使われることが最も多いかと思います。

マグミットってどうやって効くの?

○制酸作用と症状の改善
酸化マグネシウム(MgO)は、胃酸と反応して中性物質を生成する効果があります。
つまり、胃の酸性を抑える効果があるということです。

酸化マグネシウム1gで、胃酸をだいたい500MLを中性にすることができます。

○便秘症
便秘の原因として、腸内の水分が少ないため便が固くなってしまう、もしくは腸の内容物が少ないために腸への刺激が少なく、蠕動運動が促進されず排便されないためというのがあります。

酸化マグネシウムは、腸内において重炭酸塩になることで、浸透圧を増し、腸内に水分を体内から引き寄せることができます。
この水分によって、内容物を柔らかくするとともに膨張させ、腸を刺激して蠕動運動を促進させ排便を促します。

○尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
体内に取り込まれたマグネシウムが尿から排出する際に、尿中のマグネシウムとシュウ酸が結合することによって、水にとける複合体を生成することがわかっています。
この化学反応を利用して、シュウ酸の量を減らし、シュウ酸カルシウム結石ができるのを抑えることがでます。

マグミットの用法・用量

【用法・用量】
○制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5~1.0gを数回に分割経口投与する。

○緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前または食後の3回に分割経口投与するか、または就寝前に1回投与する。

○尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2~0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
引用:マグミット 添付文書

マグミットは、用途に応じて量を調節します。

マグミットの副作用・注意点

マグミットの副作用は、下痢や悪心・嘔吐といった消化器系の症状と、血清マグネシウム値上昇の電解質異常があります。

マグネシウムが人の体内で多くなってくると、呼吸抑制・意識障害・不整脈・心停止といった高マグネシウム血症の症状がでてきます。
短期間の使用であれば、まったく問題ないといえますが、代謝機能の落ちた高齢者が長期間継続して使用すると、高マグネシウム血症のリスクがでてきます。

マグネシウムが増えてくると生じる症状である、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止、
悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠がでるようであれば、すぐに医師に相談するようにしましょう。

まとめ

マグミットは、便秘や胃薬、シュウ酸カルシウム性尿路結石予防薬として用いられる薬です。
症状や用途に応じて量や飲む回数を変える薬なので、医師の指示どおり服用をするようにしましょう。

副作用として、高マグネシウム血症があります。
高マグネシウムの初期症状がでるようであれば、医師にすぐ相談するようにしましょう。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る