【ゾビラックス(アシクロビル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ゾビラックスは、単純疱疹(口唇ヘルペス・顔面ヘルペスなど)や帯状疱疹の治療に用いられる薬です。
これらは、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となって生じます。

今回は、ゾビラックスの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

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目次

ゾビラックスってどんな薬?
ゾビラックスってどうやって効くの?
ゾビラックスの用法・用量
ゾビラックスの副作用
ゾビラックスの注意点
まとめ

ゾビラックスってどんな薬?

ゾビラックスは、単純疱疹・帯状疱疹の治療に用いられる薬です。
有効成分は、アシクロビルで抗ウイルス作用を有します。

日本では、200mg錠が1988年10月に、400mg錠が1992年4月に、顆粒が1994年9月に販売開始されました、

効能又は効果
[成人]
単純疱疹
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
帯状疱疹

[小児]
単純疱疹
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
帯状疱疹
性器ヘルペスの再発抑制
水痘(※ゾビラックス顆粒のみの適応)

効能又は効果に関連する使用上の注意
1.小児の性器ヘルペスの再発抑制においては、体重40kg以上に限り投与すること。
2.成人における性器ヘルペスの再発抑制に対する適応はない。
引用:ゾビラックス 添付文書

単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルス感染症の治療に用いられます。
水疱瘡に対しては、ゾビラックス顆粒のみ適応が通っています。

ゾビラックスってどうやって効くの?

ゾビラックスの有効成分アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑えることができます。

アシクロビルは体内に吸収された後に、ウイルス感染細胞に取り込まれます。
感染細胞に取り込まれたアシクロビルは、ウイルス感染細胞特有に発現しているチミジンキナーゼにより一リン酸化(ちょびっと活性化)し、その後、細胞普遍的に発現しているキナーゼによりリン酸化(活性化)され、アシクロビル三リン酸となります。

アシクロビル三リン酸は、本当のDNA複製の原料であるデオキシグアノシン三リン酸にとってかわりDNA複製経路に入ります。
アシクロビル三リン酸がくっついたDNAはそれ以上の伸長ができなくなってしまい、複製が止まってしまいます。
結果、ウイルス増殖ができず、結果としてウイルスを除去することができます。

ちょびっと活性化である一リン酸化が、ウイルス感染細胞にしか存在しないキナーゼによるので、正常細胞へのダメージをほとんどなくすことができます。

ゾビラックスの用法・用量

用法及び用量
[成人]
単純疱疹
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回経口投与する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。
帯状疱疹
通常、成人には1回アシクロビルとして800mgを1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

[小児]
単純疱疹
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
帯状疱疹
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。
性器ヘルペスの再発抑制
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ゾビラックス錠 添付文書

用法及び用量
[成人]
単純疱疹

通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回経口投与する。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。
帯状疱疹
通常、成人には1回アシクロビルとして800mgを1日5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

[小児]
単純疱疹

通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
帯状疱疹
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。
水痘
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。
性器ヘルペスの再発抑制
通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ゾビラックス顆粒 添付文書

ゾビラックスは、大人と小児で使用量がことなるのと、使用する目的によっても量がことなります。
医師が指示された量をきちんと服用するようにしましょう。

また、腎機能が低下している方は量を減らす必要がある薬なので、腎機能低下している方は医師に伝えるようにしてください。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

ゾビラックスの副作用

ゾビラックスの主な副作用は、腹痛・下痢などです。
帯状疱疹で使用するほうが、単純疱疹で使用するよりも副作用がでる可能性が高いです。
というのも、服用する量が多いためです。

服用していて、違和感や体調悪化があれば、医師に相談するようにしましょう。

自己判断で中止せず、気になることあれば、医師に相談しましょう。

ゾビラックスの注意点

ゾビラックスは、使用する目的によって量を変化させる薬です。
医師の指示通りに使用し、似たような症状だからといった残っている薬や他の方の薬を服用することのないようにしましょう。

腎機能が低下している人では、薬の排泄がうまくいかずに副作用がでやすくなります。
腎機能低下している方は、医師にその旨を伝えるようにしましょう。

まとめ

ゾビラックスは、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルス感染症の治療に用いられる薬です。
単純ヘルペスウイルスが原因となるのが口唇ヘルペス・顔面ヘルペスで、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となるのが、水疱瘡・帯状疱疹となります。

それぞれ使用する病気によって量が異なり、また腎機能の状態、大人か子供かで量を調節する薬なので、医師に指示された量を服用するようにしましょう。

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