AEDとは?
AEDをご存知でしょうか?
AEDはAutomated External Defibrillatorの略で、自動体外式除細動器のことです。
駅や公共施設、デパート等に配置されているのを見た事ある人も多くいるかと思います。
でも、何に使うためのものか、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
今回は、AEDについて書いていきたいと思います。
AEDを使う時とその理由
AEDは心室細動時に電気ショックを与える機械です。
心室細動時には、心筋がランダムな筋肉収縮状態を起こしています。
この状態に電気ショックを与えると、収縮のタイミングをそろえ、血液を体内に循環させる機能を復活させることが出来ます。
心室細動の多くは突然発生し、発症すると意識がなくなり、その場に倒れこんでしまいます。
血液による栄養補給ができなくなっているので、10分程度処置が行われないだけでも、ほぼ死んでしまいます。
とっさに救急車を呼んだとしても、8分程度到着までかかるので、間に合わない可能性が高いのです。
そこで、AEDによる電気ショックが必要となります。
電気ショックというとすごく難しそうな感じがしますが、医師でなくてもAEDは用いることができます。
むしろ、その場にいる一般人が使いやすい工夫がなされています。
AEDの使い方
電源を入れる⇒2つの電極パッドを貼る⇒必要があれば通電ボタンを押す
たったこれだけです。
機種にもよりますが、まずは電源を入れます。ケースから取り出すと勝手に電源が入るタイプもあります。
次に、電極パッドを貼ります。貼る場所は、一つは右胸の鎖骨の下、もう一つが左胸のわきの下ですが、電極パッドにも貼る位置が書いてあるので、それの通りに貼ればOK!です。
そして、機械が自動的に心電図を解析して、電気ショックが必要かどうかを判断します。そして、必要であれば通電してくださいと音声等で案内があるので、その人に周りの人が触れないように声を掛けた後に、通電ボタンを押します。
なにより大事なこと
「突然人が倒れた時に無視せずに対応する勇気」が、何より必要だと思います。
AEDはいたるところに設置されていますが、設置されているだけでは何ら意味がありません。
とっさのときに使わなくては意味がないのです。
面倒事に巻き込まれたくないと思う気持ちもあるかもしれません。AEDを用いたとしても回復しないかもしれません。
でも、AEDを用いれば救うことが出来る命かもしれないのです。
心室細動による突然死を少しでも減らせるようにしたいですね。
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