はじめに
アレルギーは、花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒感などのアレルギー性疾患に用いられる薬です。
日本では、錠剤・OD錠剤・顆粒の製剤種類で販売されています。
今回は、アレロックについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
アレロックってどんな薬?
アレロックってどうやって効くの?
アレロックの用法・用量
アレロックの副作用
アレロックの注意点
まとめ
アレロックってどんな薬?
アレロックは有効成分オロパタジンのアレルギー性疾患治療薬です。
花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒感解消のために用いられます。
日本では、2001年3月に錠剤が、2010年11月にOD錠が、2011年11月に顆粒が販売開始されました。
効能・効果
成人:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)
小児:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒
引用:アレロック インタビューフォーム
アレロックは、各種アレルギー性の疾患に用いられます。
アレロックってどうやって効くの?
アレロックの有効成分オロパタジンは、ヒスタミンH1受容体をブロックする、いわゆるヒスタミンブロッカーに分類される薬です。
アレルギー症状に大きくかかわっているヒスタミン。
肥満細胞をはじめとするアレルギー性炎症性細胞から放出され、様々な細胞に作用して、アレルギー症状を加速させます。
目では涙が、鼻では鼻水や鼻閉が、皮膚では掻痒感が生じます。
この、ヒスタミンを受け取るスイッチ部分(受容体という)に先回りして、オロパタジンは結合し、ヒスタミンと受容体が結合しないようにします。
その結果、アレルギー反応を抑えることができるというわけです。
アレロックの用法・用量
用法・用量
◆アレロック錠 2.5・5〔普通錠〕、アレロック OD 錠 2.5・5
成人:通常、成人には 1 回オロパタジン塩酸塩として 5mg を朝及び就寝前の 1 日 2 回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児:通常、7 歳以上の小児には 1 回オロパタジン塩酸塩として 5mg を朝及び就寝前の 1日 2 回経口投与する。<用法・用量に関連する使用上の注意>(OD 錠のみ)
本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からは吸収されないため、唾液又は水で飲み込むこと。◆アレロック顆粒 0.5%
成人:通常、成人には 1 回オロパタジン塩酸塩として 5mg(顆粒剤として 1g)を朝及び就寝前の 1 日 2 回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児:通常、7 歳以上の小児には 1 回オロパタジン塩酸塩として 5mg(顆粒剤として 1g)を朝及び就寝前の 1 日 2 回経口投与する。
通常、2 歳以上 7 歳未満の小児には 1 回オロパタジン塩酸塩として 2.5mg(顆粒剤として 0.5g)を朝及び就寝前の 1 日 2 回経口投与する。引用:アレロック インタビューフォーム
成人においては、5mgを朝と就寝前の1日2回服用、小児では7歳以上の小児であれば大人と同じ量を、2歳以上7歳未満であれば顆粒のほうを2.5mgを朝と就寝前の1日2回服用となります。
※量の表記はすべてオロパタジンとしての量、アレロック顆粒は0.5%なので、オロパタジン5mgは顆粒としては1gとなる。[/box]
症状や年齢によって、適宜増減できるので、医師の判断で増やしたり、減らしたりします。
また、朝と就寝前が基本ですが、朝食後・夕食後と指定する医師もいらっしゃいます。
就寝前の飲み忘れを防ぐためというのが大きな理由です。
アレロックの副作用
アレロックに報告されている主な副作用として、眠気・口渇・倦怠感・吐き気・検査値異常などがあります。
ヒスタミンH1受容体は、中枢において覚醒に関与しているため、それもブロックされてしまうことで、眠気や倦怠感が生じてしまいます。
アレロックの注意点
副作用に眠気や倦怠感があるので、自動車運転や高所作業には危険が伴うので注意が必要です。
まとめ
アレロックは、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみなどのアレルギー反応を緩和する効果があります。
有効成分はオロパタジンでヒスタミン受容体をブロックするヒスタミンブロッカーの一つです。
服用に際しては、医師の指示に従って服用するようにしましょう。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。