はじめに
コムクロシャンプーは、マルホ株式会社が2017年7月11日に販売を開始した、頭部の乾癬治療に用いられる珍しいシャンプータイプのステロイド薬です。
主成分はクロベタゾールプロピオン酸エステルで、デルモベートとしてすでに軟膏やクリームとして、医薬品として利用されています。
コムクロシャンプーには、どのような効果効能、特徴があるのかについて説明していきます。
目次
コムクロシャンプーの効果・効能・作用
コムクロシャンプーの特徴
コムクロシャンプーの用法・用量
コムクロシャンプーの副作用・注意点
まとめ
コムクロシャンプーの効果・効能・作用
コムクロシャンプーは、頭部の尋常性乾癬に用いられる薬です。
〔効能・効果〕
頭部の尋常性乾癬
乾癬は、皮膚が赤い発疹状に少し盛り上がり、その上に銀白色のフケのようなものが付着し、それがぼろぼろと剥がれる病気です。
この銀白色のフケのことを【鱗屑(りんせつ)】と呼びます。
人に伝染るということはなく、日本においては1000人に1人程度の方が乾癬とされています。良くなったり、悪くなったりを繰り返し、なかなか治りにくいです。
健康を特段害するわけではないのですが、その見た目から肌の露出を避けたりなど、いわゆる生活の質(QOL)の低下を招く病気です。
特に頭の乾癬は、フケが多くでてしまうため、黒っぽい服を着るのがはばかられたりして、普段の
また、コムクロシャンプーは、名前の通りシャンプータイプの薬となります。
使用方法が普通の薬とは異なり、下記の手順で使うこととされています。
〔用法・用量〕
通常、1日1回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗
布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す。
そうなんです、シャンプーとはいいつつも、付けてすぐ泡立てて洗い流すわけではなく、頭につけてから15分程度おいてから洗い流すこととされています。
なんでこんな使い方なのかは、【コムクロシャンプーの特徴】で説明しております。
コムクロシャンプーの特徴
ショートコンタクトセラピー(短時間接触療法)といわれるステロイドの使い方を利用しているのが、大きな特徴です。
ステロイド薬は効果は高いものの、副作用も多くあり問題となることがありました。
ショートコンタクトセラピーとは、できるかぎり皮膚へのステロイド暴露時間を短くし、副作用は軽減しながら、効果もしっかり得ようという考え方です。
コムクロシャンプーの用法・用量
1日1回(通常は)、入浴時に使用します。
薬を手に取って使用するのですが、だいたい500円玉のサイズ3枚分で、1回の使用量となります。
コムクロシャンプーの副作用・注意点
コムクロシャンプーの副作用として、過敏症(灼熱感、疼痛、そう痒感など)、皮膚の感染症注(毛包炎、ざ瘡)などがあります。
あとは、目にたれてきて入ることによる、目の刺激感・痛みといったのもあります。
注意点として、15分の待機時間お風呂入ってればいいんじゃない?って思うかもしれませんが、汗や湯気でたれてきてしまい、目や顔といった部位に付着してしまいますので、控えたほうが良さそうです。
テレビでもみておとなしくしておきましょう。
まとめ
コムクロシャンプーは、頭部乾癬治療薬のシャンプータイプのステロイド含有医薬品です。
乾癬によるかゆみや炎症を鎮める効果があります。
乾燥した頭皮に15分程度付けてから、泡立てて洗い流す方法で用いられ、ショートコンタクトセラピーによる副作用の軽減を狙った製剤となっています。
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