薬を飲み忘れた!どうすれば良いの?

薬は用法用量を守って服用することが大事です。ですが、飲み忘れてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?
飲み忘れてしまった時の対処法についてまとめました。

薬を飲み忘れたとき

薬を飲み忘れてしまった時の対処法は、次のうちのどちらかです。

  1. 忘れたのを気づいたときに、服用する。
  2. 忘れた分を飛ばして、次の服用時点から再び服用する。

注意してほしいのは、飲み忘れてしまったからと言って、次の服用時点で2回分を同時に飲むことだけはしないでください。薬が効きすぎてしまい、副作用等の悪影響を引き起こします。

1,2どちらが良いのかというのは、薬の種類によって異なります。
薬を処方された際に、医師・薬剤師に飲み忘れた場合の対応法について確認を取っておくとよいでしょう。

基本的には、1日に何回飲んでいるかで対応が異なります。
1日2~4回服用の薬の場合は、飲み忘れに気付いた時点で服用するようにしましょう。ただし、次の服用時点が3時間程度に迫っている場合は、前回の分を抜かして、次の服用時点から再度飲むようにしましょう。
1日1回朝服用の薬の場合は、飲み忘れに気付いた時点で服用するようにしましょう。ただし、夜や夜中に気付いた場合は、その日の分を抜かして、次の日の朝から再度飲むようにしましょう。
1日1回夜服用の薬の場合は、飲み忘れた分は飛ばすようにしましょう。そして、次の服用時点から再度飲むようにしましょう。
くどいようですが、上記以外の対応をする薬もありますので、薬をもらう際には、飲み忘れたときどうすれば良いかを確認するようにしましょう。

薬を飲み忘れる理由

薬を頻繁に飲み忘れてしまう場合は、何らかの対処をしなければなりません。
薬を飲み忘れる理由とその対応策として何があるかをまとめてみました。

仕事や用事が忙しくて飲み忘れる

仕事等が忙しくて飲み忘れてしまう場合は、薬によってですが、服用時点をずらす等の対処が可能になることがあります。ですので、もらった薬を飲むタイミングが忙しそうだなーと思ったら、服用時点ずらせませんか?と医師か薬剤師に相談してみましょう。

薬が分からない

処方された薬の種類が多い場合など、どの薬を飲めばいいのか分からなくなってしまい、飲み忘れてしまうといったケースも考えられます。このケースでは、服用タイミングごとに薬をまとめる「一包化」を行うことで解決される場合があります。次回受診時に医師か薬剤師に相談すると良いでしょう。

服用すると体調が悪くなる

過去にその薬を飲んで体調が悪くなった経験があると、薬の服用をためらってしまう場合があります。薬を飲んで体調が悪くなってしまったなどの情報は積極的に医師や薬剤師に報告するようにしましょう。副作用が少ない薬に変えたり、軽減できるように薬を処方したりなどの対応策を取ることができます。

単純に飲むのを忘れる

高齢等で飲み忘れてしまう場合などは、お薬カレンダーの利用をお勧めします。あらかじめ、飲むタイミングごとに薬をまとめておき、カレンダー上のポケットに入れておくというものです。飲み忘れや重複投与も避けることが出来るので、活用すると良いでしょう。

薬を飲む必要性が感じられない

薬を飲み忘れる理由として忘れてはいけないのが、必要性を感じないという点で飲み忘れることです。痛みなどの症状が現れる病気の場合、薬を服用することで症状が緩和されるので飲み忘れ等は少ないです。しかし、高血圧・脂質異常症など、特に症状が現れない場合、薬を飲むことで治っているかどうか実感が湧きづらいため、飲み忘れやすくなることが知られています。必要性が感じられなくて飲み忘れてしまう場合、「この薬本当に必要ですか?」と医師か薬剤師に聞くのも一つの手かもしれません。本当に必要ならば、医師や薬剤師が必要性について説明してくれるはずなので、意義を再確認することが出来ると思います。

まとめ

そもそもですが、薬は用法用量通りに飲むのが一番良いので、忘れないように心がけましょう。忘れがちな場合、どうして忘れてしまうのかを考えて、飲み忘れないような工夫をすると良いでしょう。
薬を飲み忘れてしまった際にどうすれば良いのかは、医師や薬剤師にあらかじめ聞いておくとよいでしょう。飲み忘れてしまっても、2回分を同時に飲むことだけはしないようにしてください。

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