厚労省の薬食審医薬品第二部会は5月26日、生物学的製剤で関節リウマチなどに用いるインフリキシマブBS点滴静注用100mgについて、医薬品医療機器総合機構(PMDA)がバイオシミラー(バイオ後続品)として承認して差し支えないと判断したとの報告を受けた。通常どおりの手続きなら、6月中に正式承認となる。
引用:薬食審・第二部会 関節リウマチ薬レミケードのバイオシミラー承認へ
バイオシミラーとは
バイオシミラーとは、構造が複雑で分子量も大きい医薬品について、後発で出てくる医薬品のことを指します。
詳しくは「https://kenko-tips.com/articles/biosimilar_generic/」を御覧ください。
レミケードとは
レミケードとは、関節リウマチなどに用いるTNFαの効果を抑える抗体医薬品です。
TNFαは腫瘍壊死因子の一つで、マクロファージと呼ばれる免疫を担う細胞から主に放出される物質です。名前のとおり、がん(腫瘍)に対して壊死を引き起こさせることが物資なのですが、炎症にも大きく関わる物質だということが後に判明しました。
関節リウマチ、クローン病、乾癬性関節炎、ベーチェット病などの病気に関与しているとされています。
レミケードは、これらの病気の治療薬として広く用いられている薬です。
レミケードのバイオシミラー
レミケードのバイオシミラーとして承認される予定なのは、
- インフリキシマブBS点滴静注用100mg「NK」(日本化薬)
- インフリキシマブBS点滴静注用100mg「CTH」(セルトリオン)
の2つです。
生物学的製剤であっても、安価な後発医薬品が登場してきはじめていますね。
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