はじめに
フスコデは、有効成分ジヒドロコデインの咳止め薬です。
風邪やインフルエンザをはじめとする咳がでる病気に用いられます。
日本では、錠剤とシロップの製剤が販売されています。
今回は、フスコデの効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
フスコデってどんな薬?
フスコデって何の病気に使えるの?
フスコデってどうやって効くの?
フスコデの一般的な使う量と回数
フスコデの副作用
フスコデで気を付けることは?
フスコデのジェネリック(GE)ってあるの?
フスコデの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
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フスコデってどんな薬?
フスコデは様々な病気の咳を鎮める目的で用いられます。
有効成分は、ジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩です。
日本では、錠剤が1967年7月に、シロップ剤が1963年1月に販売開始されました。
効能又は効果
下記疾患に伴う咳嗽
急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
引用:フスコデ 添付文書
フスコデって何の病気に使えるの?
フスコデは咳を鎮める効果があります。
咳がでる原因としては、喉に入ってきた異物を検知して、生じる反応が主です。
反射(意思とは関係なく生じる反応)で生じます。
フスコデってどうやって効くの?
フスコデの有効成分は、それぞれ下記の反応を通して、咳を鎮める効果を持ちます。
ジヒドロコデインリン酸塩
ジヒドロコデインは、延髄に存在する咳中枢(咳反射を司る中枢神経)に作用して、咳反射を抑制する効果があります。
具体的にはオピオイドレセプター(麻薬が関与する受容体 ※1%を超えるジヒドロコデインは麻薬扱いだが、フスコデに含まれている量は麻薬ではない)に働きかけて、喉からくる咳したほうがいいんじゃない?という信号の閾値(これ以上の強さがないと反応しない水準、ハードルといえばわかりやすいかな?)を上げて、咳反射を生じにくくさせます。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩
アドレナリン神経の末端に作用して、ノルアドレナリンを放出させることで、アドレナリンβ
受容体に作用し、気管支を広げる作用を示します。
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ヒスタミンH1受容体に作用し、ヒスタミンによる刺激をよくすることで、気管支を広げる作用を示します。
フスコデの一般的な使う量と回数
用法及び用量
通常成人1日9錠を3回に分割経口投与する。
なお,症状により適宜増減する。小児には以下のように投与する。
12歳以上15歳未満;成人量の2/3
引用:フスコデ配合錠 添付文書
フスコデ配合錠は成人に対しては、1日9錠なので、1回3錠を毎食後に服用するのが基本です。
12歳以上15歳未満の小児に対しては、1日6錠、1回2錠を毎食後が基本量となります。
なお、適宜、使用量に応じて増減しますので、医師の指示に従ってください。
フスコデの副作用
フスコデに報告されている主な副作用として、眠気やめまい、悪心や嘔吐などがあります。
使用していて、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。
フスコデで気を付けることは?
服用してはいけない併用薬あり
フスコデと一緒に服用してはいけない薬が設定されています。
現在服用している薬は、お薬手帳を活用するなどして、ひとまとめに管理し、適宜医師や薬剤師に確認してもらうようにしてください。
フスコデのジェネリック(GE)ってあるの?
フスコデ配合錠にはジェネリックがありません。
フスコデ配合シロップは、それ自体がジェネリックです。
なお、先発の薬名はライトゲン配合シロップです。
フスコデの市販薬(OTC)ってあるの?
アイロミン錠
1日量(18錠)中
リン酸ジヒドロコデイン・・・・・・・・27.0mg
dl-塩酸メチルエフェドリン・・・・・48.6mg
マレイン酸クロルフェニラミン・・・・・・6.4mg
グアイフェネシン・・・・・・・・・・165.6mg
乾燥水酸化アルミニウムゲル・・・・・270.0mg
キキョウ末・・・・・・・・・・・・・374.4mg
カンゾウ末・・・・・・・・・・・・・216.0mg
セネガ末・・・・・・・・・・・・・・216.0mg
赤字が、フスコデに含まれている成分です。
それに追加して、たんの排出を促したりする漢方薬が配合されています。
他にも、咳止めで売り出されているOTCの多くに、この3つの成分が含まれているので、ドラッグストアの薬剤師・登録販売者に確認してみるとよいでしょう。
まとめ
フスコデは、咳止めの薬です。
ジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩を有効成分に含み、それぞれ咳止めの作用を示します。
使用に際しては、医師の指示に従って使用するようにしてください。
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