はじめに
フラベリックは、咳止めの作用を持つ薬です。
風邪やインフルエンザで咳を抑えたいときに処方されます。
今回は、フラベリックについて、その効果効能と副作用と注意点について紹介していきたいと思います。
目次
フラベリックってどんな薬?
フラベリックってどうやって効くの?
フラベリックの用法・用量
フラベリックの副作用
フラベリックの注意点
まとめ
フラベリックってどんな薬?
フラベリックは、インフルエンザや風邪などのときの咳止めとして用いられる薬です。
有効成分は、ベンプロペリンで、非麻薬性の鎮咳薬に分類されます。
日本では、2008年8月に販売が開始されました。
効能又は効果
下記疾患に伴う咳嗽
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
引用:フラベリック 添付文書
フラベリックってどうやって効くの?
フラベリックの有効成分、ベンプロペリンは下記の作用の複合的結果として、咳を止める作用を有するとされています。
- 咳中枢の興奮性を低下させる。(咳をしろ!という命令を出すところのその命令頻度を下げる)
- 肺伸張受容器からのインパルスの低下(肺から発せられる咳してくれませんかアピールを生じにくくさせる)
- 気管支筋弛緩(咳をだすときに必要な筋肉の動きを弱める)
咳がでるまでには、肺や気管支で生じる機械的・化学的・物理的な刺激が脳にあがり、脳が咳をしろという命令を下すことで、肺や気管支が収縮して咳がでます。
反射で行われるので、異物きたなー咳しなきゃなーと思うことなく咳がでる仕組みになっています。
なので、咳をおさえるためには、肺・気管支から上がってくる刺激を抑える・脳からの命令を抑える・肺・気管支の筋収縮を抑えることで、達成することができるとわかります。
フラベリックの用法・用量
用法及び用量
ベンプロペリンとして、通常成人1回20mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。用法及び用量に関連する使用上の注意
本剤をかみくだくと口腔内にしびれ感を来すので、かまずに嚥下させること。
引用:フラベリック 添付文書
フラベリックは通常1回1錠を1日3回服用する薬です。
基本的には、毎食後でだされることが多いでしょう。
また注意として、かみ砕くとコーティングが剥がれて、ベンプロペリンのしびれ感がでるので、かまずに飲み込むようにしましょう。
フラベリックの副作用
副作用として、主に報告されているのは、口内乾燥、眠気、腹痛です。
また、まれに報告される副作用として、聴覚異常(音感の変化等)があります。
半音下がって聞こえるケースが多いようです。
日常生活は問題ないですが、音楽を仕事にしている人は注意しておいたほうがよさそうです。
服用していて、体調悪化や異常がみられる場合は、服用を中止して医師に相談しましょう。
また、そういったことがおきたという記録をお薬手帳などにつけておくとよいでしょう。
フラベリックの注意点
フラベリックは、比較的安全に用いることができる薬です。
医師の指示通り服用するようにしましょう。
過去に、フラベリック服用で、アレルギーやアナフィラキシーショックといった過敏症をおこしたことがある方は、服用しないように気を付けましょう。
まとめ
フラベリックは、風邪やインフルエンザなどの咳を抑える効果がある薬です。
ベンプロペリンが有効成分で、咳に関する神経伝達を抑えたり、気管支の筋収縮を抑えることで、咳を抑えることができるとされています。
服用に際しては医師の指示通りに服用するようにしましょう。
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