【メチコバール(メコバラミン)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

メチコバールは、メコバラミンを有効成分とする、末梢性神経障害を改善する薬です。
しびれ感やぴりぴりとした痛みなど、神経系の障害を改善する効果が期待できます。

日本では、250μg錠剤・500μg錠剤・細粒の製剤が販売されています。

今回は、メチコバールについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

メチコバールってどんな薬?
メチコバールってどうやって効くの?
メチコバールの用法・用量
メチコバールの副作用
メチコバールの注意点
まとめ

メチコバールってどんな薬?

メチコバールは、有効成分メコバラミンの、末梢性神経障害治療剤です。
日本では、250μg錠剤が1984年6月に、500μg錠剤が1981年9月に、細粒が1984年7月に販売開始されました。

効能又は効果
末梢性神経障害

効能又は効果に関連する使用上の注意
本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきでない。
引用:メチコバール 添付文書

末梢性神経障害とは、脳・脊髄の中枢に対して、全身の臓器や器官(足・手などなど)の末梢の神経がなんらかの理由で障害されてしまった状態です。

末梢神経にも3種類あり、中枢からの命令を各種筋肉に伝え、体の運動をコントロールさせる運動神経(体性神経に属する)、熱い・痛いといった感覚を感覚神経から中枢に伝える感覚神経(体性神経に属する)、内蔵などを制御(制御といったも意思とは関係なく)する自立神経系にわけられます。

それぞれ、障害されると主に下記のような症状がでます。

運動神経 筋力が低下する、力が入りにくくなる、筋肉が萎縮する
感覚神経 痛み・熱さなどを感じにくくなる、しびれ・痛みが生じる
自律神経 発汗異常、たちくらみ、下痢や便秘など

神経が障害されてしまう理由は様々で、加齢であったり、事故であったり、病気であったり、突然発症するケースもあったりします。
病気の場合は、糖尿病による合併症が多いです。
他に原因がある場合として、アルコールの過剰摂取、ビタミンB不足、重金属・薬物中毒などがあります。

メチコバールってどうやって効くの?

メチコバールの有効成分メコバラミンは、体内でビタミンB12と同じように機能します。

というのも、ビタミンB12が欠乏すると、貧血や末梢神経障害が生じることで知られているためです。

メコバラミンはビタミンB12のなかでも、神経組織への移行性に優れているため、末梢神経障害の治療に用いられます。

メチコバールの用法・用量

用法及び用量
錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

細粒0.1%
通常、成人は1日3包(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。
引用:メチコバール 添付文書

メチコバールは、1日1,500μgを服用し、1日3回服用する薬です。
年齢や症状により、適宜増やしたり、減らしたりします。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

メチコバールの副作用

メチコバールの報告されている主な副作用として、発疹、食欲不振、悪心嘔吐、下痢があります。

ビタミン剤なので、比較的副作用が少なく安全な薬ですが、服用していて体調悪化あれば、中止して、医師に相談するようにしましょう。

メチコバールの注意点

メチコバールの注意として、下記があります。

その他の注意
水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
引用:メチコバール 添付文書

メチコバールの有効成分メチルコバラミンは、重金属と接触することで、その重金属を体内へ吸収しやすくしてしまうメチル化させてしまいます。
特に、水銀がメチル化したメチル水銀は極めて有毒であり、あの公害病である水俣病の原因物質としても知られています。

そのため、注意喚起として、水銀を取り扱っている場合には、メチコバールの大量・長期投与は控えるようにとされています。

まとめ

メチコバールは、末梢性神経障害の改善に用いられる薬です。
有効成分はメコバラミンです。

ビタミンB12と同じようにはたらき、末梢神経障害を和らげる効果が期待されています。

服用に際しては、医師の指示どおりに服用するようにしましょう。

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