塩分の取り過ぎは体にどんな影響を及ぼすのか

 塩分の取り過ぎは体に良くないと言われていますが、どのように良くないのでしょう。
 今回は、塩分をテーマに書いていこうと思います。
 
 塩分の多いものほどおいしいですよね~。
 お酒のおつまみ・お菓子・ラーメンなどなど・・・。
 ですが、よく塩分の取り過ぎは、高血圧になってしまうといったことを、耳にしたことあると思います。
 塩分の取りすぎは、健康にどのように影響するのでしょうか。

 大きくは、この2点だと思います。
①高血圧になりやすくなる
②胃がんになりやすくなる

 もちろん個人差もありますが、一般的になりやすい傾向はあるようです。
 
①高血圧になりやすくなる
 血液に吸収された塩分を体内で適切な濃度に薄めるために、血管内により多くの水が入ってしまいます。必要以上の塩分は、基本的に腎臓から排泄されるのですが、腎臓が弱っていたり、処理能力を超えた塩分を摂取し続けたりしてしまうと、慢性的に血管内に多くの水分が入ってる状態になってしまいます。
 この水分の多い血管を収縮させ血を循環させるためには、より大きな力が必要となってしまいます。
 そのため、高血圧となってしまうのです。
 
②胃がんになりやすくなる
 実は詳しいメカニズムはまだ解明されていません。
 刺激物質である塩分が、熱い味噌汁等で傷ついた粘膜をさらに刺激してしまう状態が食事のたびに生じると、変異が起こり胃がんになってしまうという説が有力視されています。
 
具体的に、どのくらいの塩分を取ればいいのかについては、厚生労働省が出している塩分(食塩相当量)の2010年版食事摂取基準の目標値を参考にすると良いでしょう。
目標値は、成人男性で9.0g/日未満・成人女性では7.5g/日未満とされています。
平成17 年及び18 年国民健康・栄養調査によると、成人男性の塩分摂取量の中央値は11.5g/日で、成人女性の場合は10.0g/日で、目標値に依然として到達していないのが現状です。

 また気をつけてほしいポイントとしては、ナトリウム量と塩分(食塩相当量)は同じ意味ではないと言う点です。
 塩分というのはNaCl(塩化ナトリウム)を指し、ナトリウムはNaを指します。
 換算式は
塩分(g)=ナトリウム(mg)×2.54÷1000
となります。
 目標値は、塩分(食塩相当量)で、成人男性9.0g/日未満・成人女性7.5g/日未満なので、気をつけてほしいと思います。

 成人男性ですと、3g程度現在の食生活から、塩分を減らせば目標値に到達できそうですね(個人差がかなりあると思いますが・・・)
 普段成分表(食品に記載されている、エネルギー・塩分含有量等の表)をじっくり見る人は少ないと思うので、意識的に見ることで、3g減らすようにすると、塩分の摂取量を抑えられるのではないでしょうか。
 いきなりがっつり減らすのではなくて、徐々に減らしていくことが、減塩を長く続けるコツだと思います。

 最後に一言だけ付け加えると、塩分は悪者ではなく、ミネラルとして取り扱われているように、生命を維持するためには必要不可欠な存在でもあります。
 ただ、取りすぎが問題となるだけなので、ほどほどに摂取するようにすることで、健康を維持していきましょう。

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