ベナンバックスに除脈の恐れがあるとして、使用上の注意改訂

ベナンバックスとは

ベナンバックスとは、カリニ肺炎の治療に用いられる医薬品です。一般名をペンタミジンイセチオン酸塩といいます。

カリニ肺炎は、ニューモシスチス・カリニという菌が原因で生じる肺炎で、ニューモシスチス肺炎という呼ばれ方もします。

基本的に健常人であれば、カリニ肺炎は起きないのですが、後天性免疫不全症候群(AIDS)患者など極端に免疫力が低下している人が発症するとされています。

今回の使用上の注意改訂

使用上の注意というのは、添付文書と呼ばれる医薬品の説明書のようなものに記載されている項目で、その医薬品を用いるにあたって気を付けることが書かれています。

副作用を軽減するためや、重大な事故につながらないように気を付けることが書かれており、非常に重要な項目です。

使用上の注意改訂は、よく起こります。承認されて広く使われていくうちに、治験段階では判明できなかったいろいろな事象が出てくるのはある意味仕方のないことかなと思います。
きちんと伝えるべき情報を伝えることで、よりよい治療に役立つことが出来るのではないでしょうか。

今回の使用上の改定では、除脈が起こるということで、その旨が新たに記載されるようです。除脈は、心拍数が減少する状態で、めまい・失神・ふらつきが生じ、さらにひどくなると不整脈を誘発してしまうこともあります。

そういったことが起こると知っていれば、副作用が生じたときの初動対応も素早くできるでしょう。

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