はじめに
抗生物質の軟膏剤であるフシジンレオ軟膏は『にきび』に効果があるのでしょうか?
今回は、そのあたりを中心に説明していきたいと思います。
目次
にきびってどんな病気?
フシジンレオ軟膏ってどんな薬?
つまり、フシジンレオ軟膏はにきびに効果あるの?
まとめ
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にきびってどんな病気?
にきびは、アクネ菌(Propionibacterium acnes)が増殖することで、皮膚に炎症が生じたり、膿が溜まったりする慢性的な皮膚疾患です。
アクネ菌は、皮膚に普段からいる菌ですが、皮脂が毛穴にたまり、酸素が少ない状態になると増殖しやすくなります。
そのため、皮脂の分泌が盛んな思春期の時期に増殖し、にきびを引き起こします。
フシジンレオ軟膏ってどんな薬?
フシジンレオ軟膏は、ブドウ球菌属に特に強い効果を発揮する塗り薬です。
効能又は効果
〈適応菌種〉
本剤に感性のブドウ球菌属
引用:フシジンレオ軟膏 添付文書
アクネ菌は、グラム陽性桿菌に属するため、適応外です。
適応外=効果がないわけではないですが、アクネ菌を効率よく殺すことができる別の塗り薬が開発されているので、医療機関では、そちらを使うことが一般的です。
つまり、フシジンレオ軟膏はにきびに効果あるの?
つまり、にきびには効果があるかもしれないが、もっと確実に効果があるにきび薬があるので積極的には用いられない。が答えになります。
でも、医療機関を受診したところ、フシジンレオ軟膏がにきびに対して処方された方もいるかもしれません。
考えられるケースとしては、にきびを引っかくなどして傷ができ、ブドウ球菌属の感染が認められうる場合には、フシジンレオ軟膏が処方される可能性はあります。
ブドウ球菌属も、皮膚に常に存在する細菌なので、皮膚が弱っているところで繁殖する可能性があります。
これを治療する目的で、フシジンレオ軟膏が出されるケースはあるかと思われます。
もしくは、にきびっぽいけど、別の細菌による吹き出物かなーと判断された場合にも、フシジンレオ軟膏は処方される可能性はあります。
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