はじめに
セルニルトンは、有効成分としてセルニチンポーレンエキスを配合した前立腺疾患治療剤です。
慢性前立腺炎・初期前立腺肥大症に用いられる薬です。
今回は、セルニルトンについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
セルニルトンってどんな薬?
セルニルトンって何の病気に使えるの?
セルニルトンってどうやって効くの?
セルニルトンの一般的な使う量と回数
セルニルトンの副作用
セルニルトンで気を付けることは?
セルニルトンのジェネリック(GE)ってあるの?
セルニルトンの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報
セルニルトンってどんな薬?
セルニルトンは、有効成分セルニチンポーレンエキスの薬です。
セルニチンポーレンエキスは、植物の花粉混合物を微生物消化させた後に水で溶いて作った【セルニチンT-60】と、有機溶媒で抽出した【セルニチンGBX】を、20対1の比率で配合されたものです。
日本では、1969年1月に販売が開始されました。
効能又は効果
1.慢性前立腺炎
2.初期前立腺肥大症による次の諸症状
排尿困難,頻尿,残尿及び残尿感,排尿痛,尿線細小,会陰部不快感
引用:セルニルトン錠 添付文書
セルニルトンって何の病気に使えるの?
セルニルトンは、前立腺炎や前立腺肥大における各種症状に用いることができます。
前立腺は男性のみにある臓器なため、男性のみがかかる病気です。
慢性前立腺炎
慢性前立腺炎は、原因が未だ特定しないものの、下腹部や陰嚢周辺に違和感や痛みが生じる病気です。
前立腺肥大
前立腺肥大症は、尿道を取り囲む前立腺において、良性の腫瘍が膨らむことにより、尿道を圧迫するので、尿がでにくい・トイレの回数が多くなる・残尿感が生じるといった症状が起こる病気です。
明らかな原因はわかっていませんが、高血圧・高血糖・メタボリックシンドローム・食生活・飲酒・喫煙などが複合的に絡み合って生じると考えられていあmす。
60歳で60%の方が、前立腺肥大が生じるとされていますが、自覚症状を呈するまでに至るのはそのうちの一部と言われています。
だいたい25%くらいです。
セルニルトンってどうやって効くの?
セルニルトンに含まれている有効成分セルニチンポーレンエキスは、花粉から抽出されたものです。
古くからスウェーデンにおいて、栄養剤・風邪薬・滋養強壮剤としてもちいられていましたが、1960年台に前立腺炎に効果があることがわかり、その治療に用いられるようになりました。
花粉の種類としては、チモシイ、トウモロコシ、ライムギ、ヘーゼル、ネコヤナギ、ハコヤナギ、フランスギク、マツの花粉が配合されています。
有効成分の化合物は特定されていないものの、セルニチンポーレンエキスを使用すると、前立腺炎を抑え、排尿を促進し、前立腺肥大を抑制することが判明しているので、用いられています。
セルニルトンの一般的な使う量と回数
用法及び用量
1回2錠,1日2~3回経口投与する。
症状に応じて適宜増減する。
引用:セルニルトン錠 添付文書
セルニルトンの副作用
セルニルトンに報告されている主な副作用として、胃腸障害・胃部不快感・食欲不振などの消化器症状があります。
使用していて、体調悪化や違和感を感じるようでれば、医師に相談するようにしてください。
セルニルトンで気を付けることは?
セルニルトンで注意することは特にありません。
医師の指示どおり、飲み忘れなく服用するようにしてください。
セルニルトンのジェネリック(GE)ってあるの?
セルニルトンには、ジェネリックが2018年7月現在販売されていません。
セルニルトンの市販薬(OTC)ってあるの?
セルニチンポーレンエキスのOTCは販売されていません。
まとめ
セルニルトンは、慢性前立腺炎・初期前立腺肥大症による次の諸症状の改善に用いられる薬です。
花粉の成分を抽出したセルニチンポーレンエキスが有効成分です。
使用に際しては、医師の指示に従って使用するようにしてください。
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