はじめに
ゼフナートは白癬菌を殺す目的で作られた薬です。
現在、クリームと外用液タイプが販売されています。
今回は、ゼフナートクリーム・外用液について、その効果効能と副作用、注意点について紹介していきたいと思います。
目次
ゼフナートってどんな薬?
ゼフナートってどうやって効くの?
ゼフナートの用法・用量
ゼフナートの副作用
ゼフナートの注意点
まとめ
ゼフナートってどんな薬?
ゼフナートは、有効成分リラナフタートで白癬菌という真菌を殺す目的で用いられる薬です。
日本では、クリームが2000年8月に、外用液が2007年7月に販売が開始されました。
効能又は効果
白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
引用:ゼフナート 添付文書
白癬菌は、足に感染すれば、おなじみの【水虫】となります。
そのほか部位によって、股部だと【いんきんたむし】、体部だと【たむし】となります。
初期症状としては、かゆみと発疹があります。
お風呂に入ったりすると、かゆみ症状が悪化します。
かきむしってしまうことで、皮膚のバリア機能が破壊され、別の感染症に感染してしまう可能性があるので注意が必要です。
ゼフナートってどうやって効くの?
ゼフナートの有効成分リラナフタートは、真菌細胞の膜表面を構成する物質である【エルゴステロール】の合成を止める効果があります。
細かく言えば、アセチルCoAからエルゴステロールを作る過程にある、スクワレンをエポキシ化させてスクワレンエポキシドにする工程を阻害することで、エルゴステロールの合成を止めます。
その結果、白癬菌は膜の維持・増殖ができなくなり、死滅します。
ゼフナートの用法・用量
用法及び用量
1日1回患部に塗布する。
引用:ゼフナート 添付文書
ゼフナートは1日1回患部に塗布する薬です。
医師の指示にもよりますが、入浴後か就寝前に使用することが多いです。
真菌を殺すには、ある濃度以上の濃さが必要なので、毎日つけ続けることが大事です。
忘れてしまうと、濃度が下がってしまい、再び真菌をのさばらせる原因となってしまいます。
ゼフナートの副作用
クリーム剤で報告されている副作用は、接触性皮膚炎、そう痒症、発赤、紅斑、皮膚炎、刺激感などです。
液剤で報告されている副作用は、紅斑、小水疱性皮疹、接触性皮膚炎です。
どれも皮ふの刺激による症状といえます。
使用していて、刺激感つよいなーであったり、かゆみが悪化したなど患部の症状悪化、違和感が生じる場合は使用を中止して医師に相談しましょう。
薬があっていない可能性があります。
ゼフナートの注意点
抗真菌薬全般に言えることですが、菌をしっかり殺すためには、ある程度の有効成分濃度の維持が必要なので、塗り忘れないようにしましょう。
ゼフナートを使用してはいけない方
- ゼフナートを過去に使用して、アレルギー反応・アナフィラキシーショックといった過敏症がでたことがある方
- 他の外用抗真菌薬を使用して、過敏症がでたことがある方。同じようにゼフナートでも過敏症がでる可能性が高いため。
- 真菌感染症以外の皮ふ感染症(皮ふカンジダ、汗疱、掌蹠膿疱症、膿皮症など)と見分けがつかない方。ゼフナートは真菌(白癬菌)にしか効果がないので、他の病気には効かないためです。
過去に、ゼフナートや外用抗真菌薬で過敏症状が出た方は、医師に申し出るようにしましょう。
または、忘れないようにお薬手帳に記載しておくとよいと思います。
まとめ
ゼフナートは、白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬に用いる薬です。
有効成分は、リラナフタートで、真菌細胞膜の表面にあるエルゴステロールの合成を阻害することにより、抗真菌作用をもちます。
使用に際しては、医師の指示通り使用し、継続して使うようにしましょう。
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