
はじめに
クレメジンは進行性慢性腎不全の尿毒症症状および、透析導入の遅延目的で用いられます。
球形吸着炭が主成分です。
日本では、カプセル・細粒・速崩錠が販売されています。
今回は、クレメジンの効果効能、副作用や注意点について紹介していきます。
目次
クレメジンってどんな薬?
クレメジンってどうやって効くの?
クレメジンの用法・用量
クレメジンの副作用
クレメジンの注意点
まとめ
クレメジンってどんな薬?
クレメジンは、球形吸着炭を主成分とする進行性慢性腎不全の尿毒症症状および、透析導入の遅延目的で用いられる薬です。
日本では、カプセルと細粒と速報錠が販売されています。
カプセルが1991年12月に販売開始、その後細粒が販売されたのですが、ちょっと問題がありました。
まずカプセルは1カプセル200mg入っているのですが、クレメジンは1日6g服用する薬なので、通常1回5カプセルを毎食後服用することになり、とても量が多く飲みきれない方やコンプライアンスが低下する方が多くなかなか浸透しませんでした。
その後、細粒がでて、1袋2gなので解決!と思いきや、口の中がざらざらして気持ち悪いという飲みにくさMAXで、やはり不評でした。
そして、やっと満を持して、2017年12月に速崩錠が販売されました。
口のなかのザラザラや、服用しなきゃいけない個数が多いといった問題を解決できたようです。
※なので、速崩錠の情報を元に下記、記載していきます。
効能又は効果
下記の疾患における尿毒症症状の改善及び透析導入の遅延
慢性腎不全(進行性)
引用:クレメジン速崩錠500mg 添付文書
尿毒症とは?
尿毒症とは、本来腎臓から排泄される老廃物が腎臓機能が低下することで排泄されず体にたまる病気です。
その結果、食欲低下・吐き気・頭痛・体のだるさを経て、重症だと意識消失・昏睡を起こすことがあります。
クレメジンってどうやって効くの?
クレメジンの有効成分である球形吸着炭、つまり炭は多孔質な物質なので、いろいろな化学物質が吸着します。
腎臓機能が弱っている方の場合、腸内にも毒素や毒素を作り出す原因物質が多く分泌されはじめるので、それを腸管で炭がキャッチして、便とともに外に出すことで効果を発揮します。
炭は、体内に吸収されないので、全身的な副作用の懸念は低いです。
クレメジンの用法・用量
用法及び用量
通常,成人にクレメジン原体として1日6gを3回に分割し,経口投与する.
引用:クレメジン 添付文書
クレメジンとして、1日6g服用することになり、また3回に分割するので、1回2gとなります。
速崩錠は1錠500mgなので、1回4錠、1日12錠服用するのが通常量となります。
クレメジンの副作用
主な副作用として、便秘・食欲不振・悪心・嘔吐・腹部膨満感などの消化器症状があります。
使用していて、違和感・体調悪化あれば、医師に相談するようにしましょう。
クレメジンの注意点
速崩錠は、服用後水で崩壊させてから飲み込むこととされているので、錠剤のままは飲み込まないように気をつけましょう。
また、服用時コップ一杯程度の水分はとることをおすすめします。
まとめ
クレメジンは、進行性の慢性腎不全患者さんの尿毒症症状の改善及び透析導入の遅延を目的として用いられる薬です。
球形吸着炭が主成分であり、尿毒症の原因物質を腸管で吸着することで、効果を発揮します。
服用に際しては、医師の指示どおりに服用するようにしましょう。
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