はじめに
ミオナールは、有効成分エペリゾンの筋緊張状態の改善・痙性麻痺に用いられる薬です。
平たくいえば、筋肉のこりをほぐす薬です。
日本では、錠剤と顆粒の剤形タイプが販売されています。
今回は、ミオナールについてその効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
ミオナールってどんな薬?
ミオナールって何の病気に使えるの?
ミオナールってどうやって効くの?
ミオナールの一般的な使う量と回数
ミオナールの副作用
ミオナールで気を付けることは?
ミオナールのジェネリック(GE)ってあるの?
ミオナールの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬
ミオナールってどんな薬?
ミオナールは有効成分エペリゾンの筋緊張状態の改善・痙性麻痺に用いられる薬です。
日本では、錠剤と顆粒が1983年2月に販売開始されました。
効能又は効果
下記疾患による筋緊張状態の改善
頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症下記疾患による痙性麻痺
脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍を含む)、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、筋萎縮性側索硬化症、脳性小児麻痺、脊髄小脳変性症、脊髄血管障害、スモン(SMON)、その他の脳脊髄疾患
引用:ミオナール 添付文書
ミオナールって何の病気に使えるの?
ミオナールは、筋肉の緊張状態の改善及び痙性麻痺(けいせいまひ)に用いられます。
筋肉の緊張状態が続くと、周辺に痛みを伴わせてしまい、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腰痛症を引き起こすとされています。
また、様々な病気が原因で、筋肉に対する刺激がうまく伝わらず、筋肉が硬直してしまい、手と足をうまく動かせなくなる痙性麻痺の状態となることがあります。
ミオナールってどうやって効くの?
ミオナールの有効成分エペリゾンは、主に脊髄および、脊髄よりも上位の中枢に働きかけ、脊髄反射及びγ-運動ニューロン自発発射を抑制し、筋緊張緩和作用をもたらします。
筋肉の硬直が生じる原因として、痛みや外部からの刺激に対する防御反応として脊髄反射による筋肉の硬直がまず考えられます。
痛みなどの刺激に対しては、反射的に筋肉収縮による防御をします。
これが、常に生じ続けてしまうと、筋肉の硬直となり、それ自体が痛みを生じさせてしまいます。
ミオナールはこの反射反応を抑えることで、筋肉が過度に緊張状態(収縮)するのを防ぐ働きを持ちます。
また、血管を拡張させ血流を増加させる作用などもあり、様々な作用から筋肉の緊張状態をほぐす作用があると考えられています。
ミオナールの一般的な使う量と回数
用法及び用量
錠50mg
通常成人には1日量として3錠(エペリゾン塩酸塩として150mg)を3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。顆粒10%
通常成人には1日量として1.5g(エペリゾン塩酸塩として150mg)を3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ミオナール 添付文書
ミオナールはエペリゾン塩酸塩として150mgの量を毎食後に服用するのが基本的な量となります。
ですが、年齢や症状によって、増やしたり減らしたりしますので、医師の指示に従って服用するようにしてください。
ミオナールの副作用
ミオナールの副作用として主に報告されているのは、発疹などの過敏症、眠気・不眠・頭痛などの神経系症状、悪心・嘔吐・食欲不振などの消化器症状、脱力感・ふらつきといった全身症状、ほてりなどが報告されています。
服用している方で、体調悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。
ミオナールで気を付けることは?
自動車運転・危険を伴う操作には従事しないようにすること
神経を抑える働きがあり、副作用にも眠気などの副作用があるので、自動車運転・危険を伴う操作には従事しないようにするという記載があります。
十分注意するようにしてください。
併用に注意が必要な薬があります
薬のなかに、一緒に服用するのに注意が必要な薬があります。
服用している薬はお薬手帳を活用するなどして管理し、医師や薬剤師に適宜確認してもらうことをおすすめします。
ミオナールのジェネリック(GE)ってあるの?
ミオナールのジェネリックはすでに販売されています。
エペリゾン塩酸塩~~【メーカー名】、アチネス、エペソ、サンバゾン、ミオナベース、ミオリラークといった商品名で販売されています。
ご希望の方は、薬局で処方せん受付時に申し付けてみてください。
ミオナールの市販薬(OTC)ってあるの?
ミオナールの有効成分エペリゾンを含んだOTCは、2018年5月現在販売されていないようです。
まとめ
ミオナールは、有効成分エペリゾンの筋肉のこりをほぐす薬です。
筋緊張状態の改善・痙性麻痺に用いられます。
脊髄および、脊髄より上位の中枢に働きかけ、脊髄反射及びγ-運動ニューロン自発発射を抑制し、筋緊張緩和作用をもたらします。
服用に際しては、医師の指示に従って服用するようにしてください。
関連する薬
神経のしびれ感を改善する薬→リリカ
痛み止めの貼り薬→ロキソニンテープ、ロコアテープ
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