
はじめに
カチリは、皮膚そう痒症、汗疹、じん麻疹、小児ストロフルス、虫さされの皮膚疾患に用いられる薬です。
赤ちゃんをはじめとする子供に用いられることが多いです。
水疱瘡の皮膚そう痒感にも用いられます。
日本では、カチリ「ホエイ」・カチリ「ヨシダ」・フェノール・亜鉛華リニメントの販売名で、売られています。
今回は、カチリについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
カチリってどんな薬?
カチリって何の病気に使えるの?
カチリってどうやって効くの?
カチリの一般的な使う量と回数
カチリの副作用
カチリで気を付けることは?
カチリのジェネリック(GE)ってあるの?
カチリの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
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カチリってどんな薬?
カチリは、皮膚の痒みや汗もなどに用いられる薬です。
子供を中心に用いられ、皮膚の弱い場合でも使うことができる薬です。
有効成分は、フェノール・亜鉛華リニメントです。
液状フェノールと酸化亜鉛を原料として、液状にしてあります。
フェノールの匂いが独特で、絵の具のようななんともいえない匂いがします。
効能又は効果
皮膚そう痒症、汗疹、じん麻疹、小児ストロフルス、虫さされ
引用:カチリ「ホエイ」 添付文書
カチリって何の病気に使えるの?
カチリは皮膚の痒みを抑える目的で用いられる薬です。
小児ストロフルスとは、虫刺されなどが発端となり、過敏にアレルギー反応が起こることで、痒みを伴う水疱や丘疹が生じる病気です。
カチリってどうやって効くの?
カチリは、フェノールと酸化亜鉛が配合されている薬です。
フェノールは蛋白質変性作用をもち、その作用が防腐・消毒作用を示し、また痒みを抑える作用もあります。
酸化亜鉛は、収れん作用があり、痒みを抑える効果があります。
また、添加物のトラガントが皮膚に薄い膜をはることで、皮膚を保護する作用も有します。
カチリの一般的な使う量と回数
用法及び用量
通常1日1~数回適量を患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
引用:カチリ「ホエイ」 添付文書
赤いポツポツが生じている部分を中心に塗布してください。
塗布する範囲が少なければ、綿棒などを用いて塗布したほうが衛生的です。
カチリの副作用
発疹や刺激感といった皮膚症状が報告されています。
カチリで気を付けることは?
傷になっているところには塗らないこと
び爛・潰瘍・結痂・損傷皮膚および粘膜には使用しないこととされています。
水疱部分には使用してOKですが、引っ掻いて傷っぽくなってしまった場合は、診察うけたほうがよいかと思います。
目には使えません
目には使用しないでください。
目の周りに使用する場合は、入らないように注意するようにしてください。
長時間・広範囲の塗布はしないこと
医師の指示にもよりますが、水疱瘡に使う場合、水疱がかさぶたになっていれば、それ以上塗らなくても大丈夫です。
カチリのジェネリック(GE)ってあるの?
カチリには、ジェネリックという扱いの薬はありません。
カチリの市販薬(OTC)ってあるの?
フェノール・亜鉛華リニメントを有効成分とする、OTCは販売されていません。
まとめ
カチリは有効成分フェノール・亜鉛華リニメントの皮膚そう痒症などに用いられる塗り薬です。
独特な匂いをしていることが特徴です。
使用に際しては、医師の指示に従って使うようにしてください。
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