はじめに
ビタメジン配合カプセル・散は、ベンフォチアミンとピリドキシン塩酸塩とシアノコバラミンのビタミンが配合されているビタミン剤です。
これらのビタミンが欠乏している患者さんに用いられます。
今回は、ビタメジン配合カプセル・散の効果効能、副作用や注意点について紹介します。
目次
ビタメジン配合カプセル・散ってどんな薬?
ビタメジン配合カプセル・散って何の病気に使えるの?
ビタメジン配合カプセル・散ってどうやって効くの?
ビタメジン配合カプセル・散の一般的な使う量と回数
ビタメジン配合カプセル・散の副作用
ビタメジン配合カプセル・散で気を付けることは?
ビタメジン配合カプセル・散のジェネリック(GE)ってあるの?
ビタメジン配合カプセル・散の市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する情報
ビタメジン配合カプセル・散ってどんな薬?
ビタメジンは、ベンフォチアミンとピリドキシン塩酸塩とシアノコバラミンのビタミンを含んだ薬です。
ビタメジン配合カプセルB25・ビタメジン配合カプセルB50・ビタメジン配合散が販売されています。
効能又は効果
本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)下記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺
註:効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
引用:ビタメジン配合カプセルB25/ビタメジン配合カプセルB50/ビタメジン配合散 添付文書
ビタメジン配合カプセル・散って何の病気に使えるの?
ベンフォチアミンとピリドキシン塩酸塩とシアノコバラミンが不足して生じる病気に用いられます。
ベンフォチアミンはビタミンB1、ピリドキシンはビタミンB6、シアノコバラミンはビタミンB12です。
これらのビタミン類が欠乏すると、神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺などの症状が生じることがあります。
他にも、眼精疲労・便秘・脚気などが生じますが、医療用のビタミンB1・B6・B12製剤の適応ではありません。
症状軽い病気は、OTCで頑張ってくれという国の意図でしょう。
医療費かさんでしょうがないですからね。
ビタメジン配合カプセル・散ってどうやって効くの?
足りていないビタミンを補充することで、症状を緩和します。
効果がないにもかかわらず長期に連用するのは、認められていません。
(こうしたビタミン剤は、適当に出しとけばいっかで、出し続けられることが多く、医療費かかるためです)
また、原則食事から摂取できるに越したことはないので、食事からの摂取が不十分な場合という条件づけもされています。
ビタメジン配合カプセル・散の一般的な使う量と回数
用法及び用量
ビタメジン配合カプセルB25
通常成人1日3~4カプセルを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ビタメジン配合カプセルB50
通常成人1日1~2カプセルを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ビタメジン配合散
通常成人1日0.75~1.0gを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ビタメジン配合カプセルB25/ビタメジン配合カプセルB50/ビタメジン配合散 添付文書
それぞれのカプセル、散剤に含まれている成分量は下記の通り。
ビタメジン配合カプセルB25(1カプセル中)
ベンフォチアミン 34.58mg(チアミン塩化物塩酸塩として 25mg)
ピリドキシン塩酸塩 25mg
シアノコバラミン 250µg
ビタメジン配合カプセルB50(1カプセル中)
ベンフォチアミン 69.15mg(チアミン塩化物塩酸塩として 50mg)
ピリドキシン塩酸塩 50mg
シアノコバラミン 500µg
ビタメジン配合散(1g中)
ベンフォチアミン 138.3mg(チアミン塩化物塩酸塩として 100mg)
ピリドキシン塩酸塩 100mg
シアノコバラミン 1,000µg
なので、B25を2カプセルが、B50。
B50を2カプセル分が、ビタメジン配合散1gと同じ量になります。
使用量は、症状や年齢に応じて医師が決定するので、それを守って服用してください。
ビタメジン配合カプセル・散の副作用
ビタメジンは、副作用の発現頻度が明らかになる調査を実施していません。
発疹やそう痒感といった過敏症、食欲不振・胃部不快感・悪心嘔吐・下痢といった消化器症状が報告されています。
使用していて、違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。
ビタメジン配合カプセル・散で気を付けることは?
ビタミン剤なので、特に気をつけることはありません。
飲み忘れないようにしてください。
ビタメジン配合カプセル・散のジェネリック(GE)ってあるの?
シグマビタン配合カプセル・ダイメジンスリービー配合カプセルの販売名でカプセルについては、ジェネリックが販売されています。
散剤はジェネリックはありません。
ビタメジン配合カプセル・散の市販薬(OTC)ってあるの?
ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12を配合してあるOTCがすでに販売されています。
まとめ
ビタメジン配合剤は、ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12が配合された薬です。
これらビタミンが不足していることが原因と思われる、神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺の症状に用いられます。
使用に際しては、医師の指示通りにつかうようにしてください。
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