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はじめに

ダイアコートは、ステロイドの外用薬です。
ステロイドの強さ５段階のうち、上から１番目のストロンゲスト(最も強力：Strongest)に分類されます。
皮膚の様々な炎症性の疾患に用いられます。

今回は、ダイアコートの効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

ダイアコートってどんな薬？
ダイアコートって何の病気に使えるの？
ダイアコートってどうやって効くの？
ダイアコートの一般的な使う量と回数
ダイアコートの副作用
ダイアコートで気を付けることは？
ダイアコートのジェネリック（GE）ってあるの？
ダイアコートの市販薬（OTC）ってあるの？
まとめ
関連する薬

ダイアコートってどんな薬？

ダイアコートは、ステロイドホルモンを有効成分とする外用薬です。
有効成分は、ジフロラゾン酢酸エステル。
ステロイドの強さ５段階のうち、上から１番目の強さです。

効能又は効果
湿疹・皮膚炎群（ビダール苔癬、進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む）、乾癬、痒疹群（ストロフルス、じん麻疹様苔癬、固定じん麻疹を含む）、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、紅斑症（多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑）、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑（マヨッキー紫斑、シャンバーク病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎を含む）、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症（サルコイドーシス、環状肉芽腫）、悪性リンパ腫（菌状息肉症を含む）、皮膚アミロイドーシス（アミロイド苔癬、斑状型アミロイド苔癬を含む）、天疱瘡群、類天疱瘡（ジューリング疱疹状皮膚炎を含む）、円形脱毛症
引用：ダイアコート　添付文書

ダイアコートって何の病気に使えるの？

ステロイドの外用薬は、様々な皮膚の炎症性疾患に用いられます。
ダイアコートは、ストロンゲストに分類されるステロイドであるため、大人のひどめの手足・体の症状を中心に用いられます。
※もちろん、医師の考えで、顔に用いたり、小児に対しても用いる場合があるので、医師の指示をしっかりときいて使用してください。

ダイアコートってどうやって効くの？

ダイアコートはステロイドの外用薬に分類される薬です。

ステロイド外用薬は皮膚に塗布された後、その周囲の細胞に浸透し、遺伝情報が格納されている核と呼ばれる部位に作用します。
核で遺伝子の発現量を制御して、リポコルチンと呼ばれるタンパク質の合成を促進させます。
リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症に関与する物質の原料を作り出す【ホスホリパーゼA2】を阻害することで、炎症反応全体を鎮めることができます。

ステロイド外用薬は、上記の作用の強さによって、ランク付けがされています。

ダイアコートの一般的な使う量と回数

用法及び用量
通常1日1～数回適量を患部に塗布する。
引用：ダイアコート　添付文書

ダイアコートは１日数回患部に塗布して用います。
使用方法については、医師の指示を優先してください。
期間が設定されていたり、塗布回数や塗布部位に制限があたえられたりします。

ダイアコートの副作用

ダイアコートに報告されている主な副作用としては、毛のう炎・皮膚萎縮・ステロイド座瘡などです。
ステロイド外用薬は炎症反応を鎮めると同時に、細菌や真菌に対する免疫反応も抑えてしまいます。

その結果、毛のう炎やステロイド座瘡（にきび）といった細菌感染を引き起こしやすくなります。
使用していて、症状の悪化や違和感を感じたら、医師に相談するようにしてください。

ダイアコートで気を付けることは？

塗布部位に注意が必要

ダイアコートは、ストロンゲストに分類されるステロイド外用薬です。
最も強いので、塗布部位は医師から指示があった箇所のみ使用しましょう。
自己判断で、他の部位や他の方に使用することのないようにお願いします。

細菌感染や真菌感染に注意

ステロイド塗布部位は、細菌や真菌の感染に弱くなっています。
異常を発見した場合は、安易に自己判断せず、医師の診察をうけてください。

使用してはいけない方が設定されています

ダイアコートは使用してはいけない方（禁忌）が設定されています。
現在、他の病院で診察されている病気などは、しっかりと診察時に申告するようにしてください。

ダイアコートのジェネリック（GE）ってあるの？

ダイアコートのジェネリックはすでに販売されています。
使用を希望する場合は、薬局にて処方箋提出時に申し出てください。

医師からジェネリックＮＧの指示がでてなければ、原則変えることができます。

ダイアコートの市販薬（OTC）ってあるの？

２０１８年６月現在、販売開始されていません。

まとめ

ダイアコートは有効成分ジフロラゾン酢酸エステルのステロイド外用薬です。
ステロイド外用薬５段階のランクのうち、一番強いストロンゲストに分類されています。

使用に際しては、医師の指示をしっかりまもって使用するようにしてください。

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