【フルメタ軟膏・クリーム・ローション(モメタゾンフランカルボン酸エステル)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

フルメタは有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルの、ステロイド外用薬です。
湿疹や皮膚炎をはじめとして、様々な炎症性皮膚疾患を改善することができます。
ステロイドの強さのランクは、ベリーストロングで5段階評価の上から4つめになります。

今回は、フルメタについてその効果効能、副作用や注意点について紹介します。

目次

フルメタってどんな薬?
フルメタって何の病気に使えるの?
フルメタってどうやって効くの?
フルメタの一般的な使う量と回数
フルメタの副作用
フルメタで気を付けることは?
フルメタのジェネリック(GE)ってあるの?
フルメタの市販薬(OTC)ってあるの?
まとめ
関連する薬

フルメタってどんな薬?

フルメタは有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルのステロイド外用薬で、強さはベリーストロングに属します。
日本では、1993年11月に販売開始になりました。

効能・効果
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症を含む),乾癬,掌蹠膿疱症,紅皮症,薬疹・中毒疹,虫さされ,痒疹群(蕁麻疹様苔癬,ストロフルス,固定蕁麻疹を含む),多形滲出性紅斑,慢性円板状エリテマトーデス,扁平紅色苔癬,ジベル薔薇色粃糠疹,シャンバーグ病,肥厚性瘢痕・ケロイド,天疱瘡群,類天疱瘡,円形脱毛症
引用:フルメタ軟膏/フルメタクリーム/フルメタローション 添付文書

フルメタって何の病気に使えるの?

フルメタはステロイドの外用薬です。
ステロイドは、炎症を鎮める効果があるので、様々な炎症が生じる皮膚疾患に用いられます。
湿疹やあせも、虫刺されなどで使われたことある方も多いと思います。

フルメタってどうやって効くの?

フルメタの有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルは、ステロイド作用を発揮します。

ステロイド外用薬は、皮膚から浸透して、周囲の細胞に取り込まれます。
その後、細胞の核という遺伝子が格納されている場所に作用して、「リポコルチン」と呼ばれるタンパク質の合成を促進させます。
リポコルチンは、プロスタグランジンやトロンボキサン、ロイコトリエンといった炎症に関与する物質の原料を作り出す【ホスホリパーゼA2】を阻害することで、炎症反応全体を鎮めることができます。

この反応の強さに応じて、ステロイドの強さランク付けがされています。

ベリーストロングクラスは、大人の場合、基本的に四肢や体幹などの皮膚が厚い部分の炎症を鎮めるのに用いられます。
また、症状がひどいときの顔にも使用するケースがあります。
子供の場合は、四肢・体幹の症状がひどい場合に用いられることがあります。

使用の部位や期間によって、ステロイドの強さは変える必要があるので、医師の指示に従って使用するようにしてください。

フルメタの一般的な使う量と回数

用法・用量
通常,1日1~数回,適量を患部に塗布する。
なお,症状により適宜増減する。
引用:フルメタ軟膏/フルメタクリーム/フルメタローション 添付文書

ステロイドは症状や年齢などによって使用頻度や期間を変える必要がある薬です。
なので、医師から指示された部位を超えて使用しないようにしてください。

特に顔は皮膚が薄く吸収量が多くなるので、体に使うものよりかはワンランク下のステロイドを使うのが基本です。(症状にもよりますが)
なので、体用を同じ症状がでたからといって、顔に塗るのはやめましょう。

医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。

フルメタの副作用

フルメタの副作用として、主に報告されているのは、皮膚刺激感・毛のう炎です。

ステロイドは、炎症を鎮めるのと同時に、免疫も鎮めてしまいます。
免疫は、細菌やウイルスから体を守る仕組みなので、ステロイド塗布部位は細菌やウイルスに侵されやすくなっています。

毛のう炎も細菌に侵された例の一つで、他にもニキビやカンジダ症、白癬にかかりやすくなっています。
清潔に保つよう心がけてください。

使用していて、症状の悪化や違和感を感じたら、使用を中止して、医師に相談するようにして下さい。

フルメタで気を付けることは?

医師から指示された部位に使うこと

前述の通り、ステロイドは使用する部位によって強さを変える薬です。
指示された部位以外には使わないようにしてください。

同じような症状だからといって、他の方に使うのもNGです。
特に大人に処方されたステロイドを、子供に使うのは絶対にやめてください。

使用中に皮膚感染症に侵されたらすぐに医師に相談

ステロイド使用中は、皮膚の免疫作用が落ちています。
その際に、皮膚感染症(とびひ・白癬・カンジダなど)の気配を感じたら、早めに医師に相談するようにしてください。
感染症が広範囲に広がってしまう可能性があります。

眼にはいれないように

眼の中に入れても良いようには作られていないので、眼のなかに入らないように注意してください。

フルメタのジェネリック(GE)ってあるの?

フルメタにはすでにジェネリックが販売されています。
フルメタ軟膏0.1% → フランカルボン酸モメタゾン軟膏0.1%「イワキ」・マイセラ軟膏0.1%
フルメタローション0.1% → フランカルボン酸モメタゾンローション0.1%「イワキ」・マイセラローション0.1%
フルメタクリーム0.1% → フランカルボン酸モメタゾンクリーム0.1%「イワキ」・マイセラクリーム0.1%

希望の方は、薬局にて申し出てください。
医師からジェネリックNGの指示がでていなければ、変更することができます。

フルメタの市販薬(OTC)ってあるの?

フルメタはまだOTC化されていないようです。

まとめ

フルメタは有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルのステロイド外用薬です。
ステロイド外用薬の強さランク、5段階のうち上から二番目のベリーストロングに属します。

様々な炎症性皮膚疾患に用いられます。
使用に際しては、医師の指示に従って使うようにしてください。

関連する薬

アンテベート
パンデル

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る