【ネキシウム(エソメプラゾール)】って?効果効能・副作用を紹介!

はじめに

ネキシウムは胃酸の分泌を強力に抑えるプロトンポンプインヒビターに分類される薬です。
アストラゼネカ株式会社が製造販売をしており、2011年7月に製造販売承認、2011年9月に発売開始された薬です。

胃潰瘍を始めとする消化器官の潰瘍や、逆流性食道炎、ピロリ菌除菌療法に用いられます。

目次

ネキシウムとは?
ネキシウムの効果・効能
ネキシウムの作用機序
ネキシウムってずっと飲み続ける?
ネキシウムの副作用
まとめ

ネキシウムとは?

ネキシウムは、一般名エソメプラゾールでプロトンポンプインヒビターに分類される、胃酸分泌抑制薬です。
プロトンポンプインヒビターについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 ⇛ 徹底解説!プロトンポンプ阻害薬(PPI)ってどんな薬?

10mgのカプセルと20mgのカプセルがあり、年齢・症状の程度に応じて使い分けされます。

ネキシウムの効果・効能

ネキシウムの効果効能は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった胃酸が原因で生じる組織の傷の進行を防ぐこととピロリ菌除菌のために抗生物質の効きを良くすることに用いられます。

◯胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

◯下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃 MALT リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する
内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
引用:ネキシウム添付文書

ネキシウムの作用機序

プロトンポンプインヒビターは、胃の壁細胞に存在する胃酸を分泌するタンパク質であるプロトンポンプ(H+-K+ATPase)の活性を阻害することで、胃酸分泌を抑制します。
阻害方法は、プロトンポンプのSH基と結合することで機能を抑制します。

ネキシウムってずっと飲み続ける?

一度ネキシウムを飲み始めたらずっと飲み続けなくてはいけないのでしょうか?
医師の判断にはなりますが、必ずしもずっと飲み続ける薬ではありません。

そもそもネキシウムは、胃酸によって傷ついた組織を修復する薬ではありません。
傷ついた組織を修復するのは、あくまで生体の役割です。
傷ついた場所が胃酸で刺激されて、悪化したり治りにくくなるのを止めているだけです。

なので、体が胃酸の分泌が弱まっている間に組織を修復できれば、飲まなくても良いかと思います。
ただ、高齢であったり、体力が落ちている方ですと、組織修復の能力が弱まっているので、長期に渡って服用する場合があります。

ネキシウムの副作用

副作用として、多く報告されているのは下記の通りです。

  • 下痢
  • CK(CPK)上昇
  • 肝機能障害
  • ALT(GPT)上昇

服用していて、体調の変化が生じた際には、医師・薬剤師に相談するようにしてください。

まとめ

ネキシウムは、プロトンポンプインヒビター(PPI)に分類される薬で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、ピロリ菌除菌の補助薬として用いられる薬です。

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