薬害を引き起こした「サリドマイド」の現在

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サリドマイドという薬を知っていますか?サリドマイドは、以前奇形を引き起こすことが、販売後に分かり薬害を引き起こした薬です。ですが、この薬は現在別の疾患の治療薬として用いられています。その点についてまとめていきたいと思います。

催眠鎮静薬としてのサリドマイド

サリドマイドという薬は、1960年ごろに催眠鎮静薬として発売されたのですが、催奇形性を引き起こすことが販売後に判明した薬です。妊婦のつわりに対して使用されたこともあり、多くの胎児に奇形が生じてしまいました。それが原因で販売中止となりました。

販売中止後のサリドマイド

販売中止になった後も、研究は続けられ、どうやらハンセン病と血液がんの一種である多発性骨髄腫について、効果があるという報告がなされました。米国や欧米で、サリドマイドのハンセン病やがんについての使用を許可し始めました。
日本においても、個人輸入という手段を用いて、がんの患者さんが使用をはじめた背景もあり、このまま個人レベルでのサリドマイド使用・管理は、また薬害を引き起こしかねないということで、厚生労働省が動き出し、2008年に治験を経て承認に至りました。

サリドマイドの適正使用

とはいえ、妊婦に用いればほぼ奇形を引き起こすこの薬剤には、使用に際して厳格な管理がなされました。
具体的には、

  • 承認を受けた製薬会社が、患者・処方する医師・調剤する薬剤師を登録して、処方量・服用量を管理すること
  • 妊娠の可能性がある患者には、必ず妊娠の有無を確認するとともに、適切な手段で避妊を行うこと
  • 飲み残さないこと、不要になった場合は返却をすること

などの管理方法を行うこととなりました。《参考:サリドマイド製剤安全管理手順、Thalidomide Education and Risk 2 Management System(TERMS®)

これらの管理を行うために、サリドマイド1錠の値段は6000円を超す値段になっています。

まとめ

以前薬害まで引き起こした薬が、再度別の薬効で使用されるようになった例がサリドマイドです。既存薬について別の薬効を見出す流れというのは、最近広まりつつあるので、今後もこのような薬が出てくるのかもしれません。
なんにせよ、医師や薬剤師から言われた通りに薬を飲むのが、大事なのかなと思います。

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