はじめに
アレジオンは、気管支喘息(錠剤のみ)・アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒感などの、抗アレルギー症状を緩和する効果があります。
日本では、ドライシロップ・錠剤の製剤が販売されています。
今回は、アレジオンについて、効果効能・副作用や注意点について、紹介します。
目次
アレジオンってどんな薬?
アレジオンってどうやって効くの?
アレジオンの用法・用量
アレジオンの副作用
アレジオンの注意点
まとめ
アレジオンってどんな薬?
アレジオンは有効成分エピナスチンの抗アレルギー薬です。
日本では、錠剤が1994年6月に、ドライシロップが2005年3月に販売開始されました。
◆アレジオン錠10/ アレジオン錠20
効能・効果
気管支喘息
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬◆アレジオンドライシロップ1%
効能・効果
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
引用:アレジオン錠添付文書 アレジオンドライシロップ添付文書
アレジオンは錠剤のみ、気管支喘息の適応があります。
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒にはどちらの製剤も用いることができます。
アレジオンってどうやって効くの?
アレジオンの有効成分エピナスチンは、ヒスタミンH1受容体をブロックする、いわゆるヒスタミンブロッカーに分類されます。
ヒスタミンはアレルギー反応に関連する生体内物質です。
肥満細胞をはじめ炎症性の免疫細胞から放出されるヒスタミンは、周囲の細胞に働きかけ、アレルギー反応を引き起こします。
ヒスタミンブロッカーは、ヒスタミンが働きかけるスイッチ(受容体という)に先に結合して、ヒスタミンと結合するのを防ぐ働きをもちます。
その結果、アレルギー反応を抑えることができます。
そのほか、アレルギー反応に関係する各種物質の放出抑制作用などを有します。
ロイコトリエン C4 (LTC4),血小板活性化因子 (PAF),セロトニン,ブラジキニン等のメディエーターに対する抗メディエーター作用とヒスタミン,SRS-A,PAF のメディエーター遊離抑制作用を発揮する。さらに,インターロイキン (IL)-6,IL-8 等の炎症性サイトカインの産生,遊離や好酸球の遊走・接着分子の発現などに対する抑制作用を有する。
引用:アレジオン インタビューフォーム
アレジオンの用法・用量
◆アレジオン錠10/ アレジオン錠20
気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。アレルギー性鼻炎
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10~20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。◆アレジオンドライシロップ1%
アレルギー性鼻炎
通常、小児には1日1回0.025~0.05g/kg(エピナスチン塩酸塩として0.25~0.5mg/kg)を用時溶解して経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ただし、1日投与量はドライシロップとして2g(エピナスチン塩酸塩として20mg)を超えないこと。年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1日量とし、1日1回用時溶解して経口投与する。年齢:3歳以上7歳未満
標準体重:14kg以上24kg未満
1日用量:0.5~1g(エピナスチン塩酸塩として5~10mg)年齢:7歳以上
標準体重:24kg以上
1日用量:1~2g(エピナスチン塩酸塩として10~20mg)蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
通常、小児には1日1回0.05g/kg(エピナスチン塩酸塩として0.5mg/kg)を用時溶解して経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ただし、1日投与量はドライシロップとして2g(エピナスチン塩酸塩として20mg)を超えないこと。年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1日量とし、1日1回用時溶解して経口投与する。年齢:3歳以上7歳未満
標準体重:14kg以上24kg未満
1日用量:1g(エピナスチン塩酸塩として10mg)年齢:7歳以上
標準体重:24kg以上
1日用量:2g(エピナスチン塩酸塩として20mg)
引用:アレジオン錠添付文書 アレジオンドライシロップ添付文書
アレジオンは、使用目的・年齢・体重に応じて量を調節して使用します。
なので、医師の指示に従って使用するようにしてください。
アレジオンの副作用
アレジオンの主な副作用として、眠気、口渇。倦怠感、胃部不快感、吐き気などがあります。
ヒスタミン受容体は中枢にも存在し、覚醒機能などに関与しています。
なので、中枢のヒスタミン受容体をブロックしてしまうことで、眠気や倦怠感などの副作用が生じてしまします。
アレジオンの注意点
副作用に眠気があるので、自動車運転や高所作業などは注意が必要です。
飲み忘れにより、アレルギー症状悪化する可能性があるので、忘れないようにしっかり飲みましょう。
まとめ
アレジオンは、花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒感などに用いられます。
年齢、体重、症状で量を変えて使用するので、医師の指示に従って、使用するようにしましょう。
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