はじめに
ブロメラインは、壊死組織を除去する塗り薬です。
有効成分は、商品名と同じくブロメラインです。
今回は、ブロメライン軟膏の効果効能、副作用や注意点について紹介していきます。
目次
ブロメライン軟膏ってどんな薬?
ブロメライン軟膏ってどうやって効くの?
ブロメライン軟膏の用法・用量
ブロメライン軟膏の副作用
ブロメライン軟膏の注意点
まとめ
ブロメライン軟膏ってどんな薬?
ブロメライン軟膏は、壊死組織除去の目的で用いられる薬です。
有効成分は、ブロメラインで、ブロメライン軟膏1gに50000ブロメライン単位含まれています。
日本では、1974年1月から販売開始されました。
【効能・効果】
熱傷・褥瘡・表在性各種潰瘍・挫傷・切開傷・切断傷・化膿創などの創傷面の壊死組織の分解、除去、清浄化およびそれに伴う治癒促進
引用:ブロメライン軟膏 添付文書
ブロメライン軟膏は、やけどや褥瘡、その他皮膚が壊死してしまうような症状になった後に、その壊死してしまった部分を溶かして、治癒を促進する目的で用いられます。
再生のときに、壊死してしまった部分が邪魔することがあるので、それを除去する効果があります。
ブロメライン軟膏ってどうやって効くの?
ブロメラインは、タンパク質分解酵素です。
人間の皮膚・組織を形作っているのはタンパク質が主成分なので、溶かすことができます。
正常の組織も溶かす作用があるので、壊死組織が除去された場合は、使用を中止する必要があります。
医師の指示をしっかりと聞いて使用するようにしましょう。
ブロメライン軟膏の用法・用量
【用法・用量】
ガーゼ、リントなどに適量の軟膏をのばし、潰瘍辺縁になるべく触れないようにして塗布。1日1回交換する。
創傷面が清浄化し、新生肉芽組織の再生が認められた場合は使用を中止する。適用上の注意
投与方法:潰瘍面よりやや小さめのガーゼ、リントなどにうすくのばして用い、潰瘍辺縁に触れないように注意すること。
引用:ブロメライン軟膏 添付文書
適用部位よりも小さいガーゼやリント布などに薄く塗り広げて、それを患部に貼付して使用します。
1日1回交換するのが原則となります。
ブロメライン軟膏の副作用
報告されている主な副作用として、出血や疼痛などがあります。
使用していて、症状悪化や違和感あれば、医師に相談するようにしましょう。
ブロメライン軟膏の注意点
正常組織も溶かしてしまう作用を持つので、壊死している部分以外に塗り広げないようにする必要があります。
目には用いることはできないので、目に入らないように注意しましょう。
まとめ
ブロメライン軟膏はタンパク質分解酵素である、ブロメラインを主成分とする外用薬です。
壊死してしまった皮膚組織を除去して、再生を促す目的で用いられます。
壊死組織ではない正常組織も溶かす効果があるので、必要以上に塗り広げないようにすることが大事です。
使い方は、医師から指導されると思うので、しっかりと聞いて使ってください。
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