ノバルティス社が白血病治療薬の重篤な副作用の報告を怠っていたとのこと。

 製薬会社ノバルティスファーマの社員が自社の白血病治療薬の臨床試験に関与していた問題で、ノ社の社員が不正に取得した患者の個人情報の中から、重い副作用があったことを把握しながら国への報告義務を怠っていたことが分かった。
引用:ノバルティス白血病試験:副作用、国に報告せず

ノバルティス社の問題

以前、タシグナ(一般名:ニロチニブ)に関する社員の臨床試験不正関与についてで紹介したように、ノバルティス社は白血病治療薬のタシグナ(一般名:ニロチニブ)の臨床試験において不正を行っていたことがわかっています。

今回判明したのは、その臨床試験において重大な副作用が生じた事例があったにも関わらず、国に報告することを怠ったということです。
さらに、問題の発覚を恐れた営業担当社員が、その資料を自宅に持って帰ったり、電子データを削除するなどの隠ぺい工作を行っていたことが判明しました。

まず、そもそも営業担当社員が証拠となる資料にアクセスできること自体、なんといいますか情報管理できていないなーと感じる次第です。
製薬会社としての倫理観はないのでしょうか。非常に残念です。

製薬業界は、そういった非倫理的なことは絶対にしないということで、一般の国民からの信頼の元に成り立っているにも関わらず、こういった事件が頻繁に起こると、さらに厳重な監査が必要となるでしょう。

厳重な監査によって、新薬の研究開発に時間がかかってしまい、最終的に製薬会社自身の首を絞められてしまうことにとっとと気づいてほしいものです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る