整腸剤のミヤBMってどんな薬?

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はじめに

宮入菌という酪酸菌を利用した整腸剤の【ミヤBM】という薬があります。
おなかの調子が悪い・下痢しているときに、ミヤBMが処方されたことありませんか?
善玉菌である宮入菌を利用して、おなかの調子を整える薬となっています。

日本では、錠剤と細粒の2種類が販売されています。
今回は、ミヤBMについて、効果効能・副作用や注意点について紹介していきたいと思います。

目次

ミヤBMとは
ビオフェルミンとの違い
抗生物質を併用するとき
ミヤBMの用法用量
ミヤBMの副作用・注意点
ミヤBMの手に入れ方
関連情報

ミヤBMとは

ミヤBMは、日本では、細粒が1968年10月に、錠剤が1972年3月に発売が開始されました。
有効成分は、宮入菌という名前の酪酸菌です。

酪酸菌は、酪酸という酸性物質を生成することで、腸内の悪い細菌による悪い影響を緩和し、腸内環境を良い状態にしてくれます。

腸内環境について少し補足しておくと、腸内って実はたくさんの細菌がすみついています。
その数はなんと3万種類、100兆個程度!!
体に対していい影響を与える善玉菌、その反対の悪玉菌が、自分の生存領域を賭けて日々戦っているんですね。
ストレスや食生活の乱れにより、悪玉菌が繁殖しやすい環境が形成されると、お腹がごろごろしたり、下痢・便秘といったトラブルが生じやすくなることが分かっています。

ミヤBMに含まれる酪酸菌はもちろん善玉菌の一つで、体外から補給することによって、腸内環境を整えようという作戦で用いられる薬です。

ちなみに菌といっても、錠剤とか細粒として売られてるんだから、死んでる菌なんでしょ?と思うかもしれません。
ですが、医療従事者向けの情報文書には下記の通り書いてあります。

1. 胃液に対する安定性
pH1.0~5.4の健康な成人男子の胃液中において、宮入菌は37℃2時間の振盪で死滅しなかった。
引用:ミヤBM添付文書

これ、さらっと書いてあるのですが、【死滅しなかった】とありますね。

そうなんです! 錠剤や細粒の形になっていても、菌は生きているんです笑
錠剤や細粒の形にある菌は休眠状態にあり、ある程度の湿気を得ると復活して、増殖をし始めます。
恐るべき生命力ですね!

といいますか、胃酸という強酸のなかでも死なないってなかなかの強さですよね!

ビオフェルミンとの違い

同じような菌を使った製剤に、ビオフェルミンがあります。
ビオフェルミンとの違いは、用いられている菌の種類が異なる点にあります。
ビオフェルミンは乳酸菌を使用しているのに対して、ミヤBMは酪酸菌が使用されています。

これらの菌の違いは名前の通り、乳酸を発生させるか、酪酸を発生させるかが違います。
乳酸と酪酸はどちらも、カルボン酸に分類される有機化合物で、腸内を酸性にすることにより、悪玉菌が発生させるアルカリ性の物質(アンモニア、アミン類など)の生成を抑制する効果があります。

宮入菌は有害細菌によるアンモニア、アミン類の産生を抑制した。
引用:ミヤBM 添付文書

他にも、腸管出血性大腸菌(O157)のような毒素を放出する病原菌の発育を抑制したりする効果があります。

ビオフェルミンとミヤBMの優劣は正直つけがたいので、使用してみてどっちが合うかなーで判断するか、医師の判断にまかせるかといったところです。

最近の傾向としては、ミヤBMを使う医師が増えているなという印象です。
というのも、後述しますが、抗生物質と一緒に使うとき、ミヤBMは問題ないのですが、ビオフェルミンは抗生物質の種類によっては使うことができず、ビオフェルミンRという別の薬を使う必要があり、いちいち考えるのがめんどくさいという背景があります。

ちなみに、ビオフェルミンとミヤBMを併用するケースもあるようです。

宮入菌の培養ろ液を添加した液体培地において、ビフィズス菌の発育が促進された。
引用:ミヤBM添付文書

とあるので、併用して用いることで、より整腸作用を得られる可能性があるためです。
(とはいえ、保険請求上併用すると、同じ効果の薬だから保険請求だめー!と、国保・社保などの支払基金から言われる可能性もなきにしもあらず。難しいところ。)

抗生物質を併用するとき

抗生物質と一緒に使うとき、ビオフェルミンはビオフェルミンRという薬を使います。

というのもビオフェルミンの菌は抗生物質存在下では死んでしまうため、耐性をもった菌種を使う必要があるためです。

ミヤBMはそもそも抗生物質耐性菌を使っているので、抗生物質と一緒に使うことができます。

ミヤBMの用法用量

○ミヤBM細粒
通常、成人1日1.5~3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
○ミヤBM錠
通常、成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用:ミヤBM 添付文書

宮入菌として、60mg~120mg/日で摂取できるような量が基本的な使い方になっています。
適宜増減とあるので、症状や目的によって増えたり減ったりするので、医師の指示どおり使用するようにしましょう。

ミヤBMの副作用・注意点

ミヤBMは、現在のところ報告されている副作用はありません。
なので、比較的安心して使用できる薬といえます。

ミヤBMの手に入れ方

ミヤBMは医療用医薬品なので、処方箋がないと手に入れることができません。

また、ミヤBMを出すかどうかは医師の判断によるので、必ずしもおなかがごろごろしている、下痢しているからといってもらえるわけではありません。
医師の判断に従うようお願いいたします。

ミヤBMは手に入らないのですが、ドラッグストアで購入することができる同じ菌を主体とする薬として、【ミヤリサン】がありますので、気になった方はミヤリサンを試してみてください。

関連情報

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